
🍸 BAR PRIMO 夜話
──静かな夜と、酔っぱらいの夜
同じ夜、
神さまの機嫌で話が変わる。
優しい夜と、
ちょっと笑える夜がある。
―――――――――――
🕛 冒頭ナレーション|深夜0時すぎ
恋の話は、
深夜になるほど増えていく。
「男はな…」
「女はな…」
グラスを片手に、
誰かが急に恋愛哲学を語り出す。
まるで真理みたいな顔で。
でもよく考えると、
その理論はだいたい――
今さっき思いついた話やったりする。
ここはBAR PRIMO。
深夜の恋愛理論が生まれては消える場所。
―――――――――――
🌙 静かな夜
🕛 AM 0:11|静かなカウンター
👤ゲスト
「恋愛って結局こうなんですよ」
🍸マスター
「ほう」
👤ゲスト
「男は追われると逃げるんです」
氷が、からりと鳴る。
🍷バッカス
「誰が言うとった」
👤ゲスト
「え?」
🍷バッカス
「その理論」
一拍。
🍷バッカス
「どこの教授や」
👤ゲスト
「……」
―――――――――――
🕐 AM 1:28|グラスの水滴
👤ゲスト
「いや、経験です」
🍸マスター
「実体験ですね」
🍷バッカス
「それな」
一拍。
🍷バッカス
「統計1や」
👤ゲスト
「……」
🍸マスター
「サンプルが少ないですね」
静かな間。
🍷バッカス
「人はな」
🍷バッカス
「恋で失敗すると」
🍷バッカス
「理論作る」
👤ゲスト
「……」
🍷バッカス
「ほんで」
一拍。
🍷バッカス
「次の恋で」
🍷バッカス
「また壊れる」
氷が静かに溶ける。
―――――――――――
🕒 AM 2:42|深夜のやわらかい灯り
👤ゲスト
「じゃあ恋愛理論って意味ないんですか」
🍷バッカス
「意味ある」
一拍。
🍷バッカス
「酒の席では」
👤ゲスト
「……」
🍸マスター
「会話のスパイスですね」
🍷バッカス
「でもな」
一拍。
🍷バッカス
「恋は理論より」
🍷バッカス
「相性や」
👤ゲスト
「……」
🍷バッカス
「だから」
一拍。
🍷バッカス
「酔っぱらいの恋愛理論は」
🍷バッカス
「だいたい」
🍷バッカス
「全部適当や」
静かに、グラスが置かれる。
―――――――――――
氷が、からりと鳴る。
……。
🍷バッカス
「いや」
「ちょっと待て」
🍸マスター
「どうしました」
🍷バッカス
「今の話」
🍷バッカス
「ちょっと学者っぽすぎる」
👤ゲスト
「え?」
🍷バッカス
「ワシ」
🍷バッカス
「恋愛研究所ちゃう」
🍷バッカス
「もう一回や」
👤ゲスト
「もう一回?」
🍷バッカス
「同じ話」
🍷バッカス
「酔っぱらいバージョンで」
―――――――――――
🍷 酔っぱらいの夜
🕛 AM 3:34|同じカウンター
👤ゲスト
「恋愛って結局こうなんですよ」
🍸マスター
「ほう」
🍷バッカス
「ほな聞くで」
👤ゲスト
「はい」
🍷バッカス
「その理論」
一拍。
🍷バッカス
「今何杯目や」
👤ゲスト
「……四杯目です」
―――――――――――
🕐 AM 4:02|グラスの底が見えてくる
🍷バッカス
「人間な」
🍷バッカス
「四杯超えたら」
一拍。
🍷バッカス
「急に」
🍷バッカス
「恋愛評論家なる」
👤ゲスト
「……」
🍸マスター
「夜の研究会ですね」
🍷バッカス
「せや」
氷が、からり。
―――――――――――
🕒 AM 4:51|夜明け前
🍷バッカス
「ほんまの恋はな」
👤ゲスト
「……」
🍷バッカス
「理論通り」
🍷バッカス
「動かへん」
🍸マスター
「だから面白いんでしょうね」
🍷バッカス
「せや」
一拍。
🍷バッカス
「深夜の恋愛理論は」
一拍。
🍷バッカス
「だいたい酒や」
グラスの氷が、ゆっくり溶けていく。
―――――――――――
🌙 エピローグ
深夜の恋愛理論。
それは
半分経験で、
半分は
酔いの勢いや。
恋は
教科書では動かない。
理論通りにいかないから、
人はまた恋をする。
だから今夜は
難しい分析をやめて、
ただ
自分の心の動きだけ
信じて帰り。
恋は
理論より
だいたい
タイミングと相性や。
🌠この店では
悩んでる人にだけ
酔っぱらいの神さまが
見えることがあるらしい。
名前は、バッカス。
ただ——
常連はみんな言う。
「だいたい
マスターと同じこと言うねん。」
偶然なんか。
それとも——
氷が、からり。
大阪ミナミ
雑居ビルの6階。
今夜もBAR PRIMOでは
マスターが静かにグラスを磨いている。
さっきまで
そこに神さまが座っていた気もする。
でも、まあ——
深夜のバーの話は
だいたい半分くらい
酒のせいらしい。
神さまに会えるかどうかは
来てみた人だけが知っている。😁
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🏷️
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