
🍸 BAR PRIMO 夜話──深夜0時の静かな酔い
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🕛 冒頭ナレーション|深夜0時すぎ
泣いたら負け。
泣いたら終わり。
泣いたら弱い。
そう思って、
奥歯でこらえてきた夜がある。
目の奥が熱くなっても、
笑ってやり過ごしてきた。
ここはBAR PRIMO。
涙を、戦績にせん場所。
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🕛 AM 0:07|静かなカウンター
👤ゲスト
「泣くの、嫌なんです」
🍸マスター
「なぜですか」
👤ゲスト
「負けた気がして」
氷が、からりと鳴る。
🍷バッカス
「何に負けるんや」
👤ゲスト
「自分に…とか」
🍷バッカス
「涙はな」
一拍。
🍷バッカス
「撤退やない」
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🕐 AM 1:23|氷がゆっくり溶ける
🍷バッカス
「泣く、ってな」
🍷バッカス
「感情が動いとる証や」
👤ゲスト
「でも、崩れそうで」
🍸マスター
「崩れずに立ち続ける方が、しんどいこともあります」
静かな間。
🍷バッカス
「なぁ」
🍷バッカス
「涙はな」
🍷バッカス
「体のメンテナンスや」
👤ゲスト
「メンテナンス…?」
🍷バッカス
「溜めすぎたもん、流しとるだけや」
氷が、静かに溶ける。
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🕒 AM 2:58|深夜のやわらかい空気
👤ゲスト
「泣いたあと、少しだけ軽くなります」
🍷バッカス
「ほらな」
🍸マスター
「それは前に進む準備かもしれません」
👤ゲスト
「負けじゃない?」
🍷バッカス
「負けやない」
一拍。
🍷バッカス
「むしろ」
🍷バッカス
「ちゃんと向き合った証や」
静かに、グラスが置かれる。
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🌙 エピローグ
“泣いたら負け。”
そうやって、
感情を閉じ込めてきた人ほど、
ほんまは強い。
涙は、
逃げやない。
撤退やない。
整えてるだけや。
今夜は、
こらえんでええ。
流れた分だけ、
また立てる。
それで、ええ。
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