
🍸 BAR PRIMO 夜話
──静かな夜と、酔っぱらいの夜
同じ夜、
神さまの機嫌で話が変わる。
優しい夜と、
ちょっと笑える夜がある。
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🕛 冒頭ナレーション|深夜0時すぎ
仕事の話は、
だいたい30分で終わる。
世間話も、
一時間もあれば十分。
でも不思議なことに、
恋の話だけは終わらない。
気づけば終電が過ぎている。
時計は進んでいるのに、
話は止まらない。
ここはBAR PRIMO。
時間より感情が動く場所。
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🌙 静かな夜
🕛 AM 0:12|静かなカウンター
👤ゲスト
「恋の話になると時間忘れるんです」
🍸マスター
「そういう夜、ありますね」
👤ゲスト
「もう三時間くらい喋ってます」
氷が、からりと鳴る。
🍷バッカス
「そらな」
一拍。
🍷バッカス
「当事者や」
👤ゲスト
「え?」
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🕐 AM 1:41|グラスの水滴
🍷バッカス
「恋の話ってな」
🍷バッカス
「物語や」
👤ゲスト
「……」
🍸マスター
「登場人物も多いですから」
静かな間。
🍷バッカス
「好きやった瞬間」
🍷バッカス
「悩んだ夜」
🍷バッカス
「泣いた日」
一拍。
🍷バッカス
「全部」
🍷バッカス
「主人公や」
👤ゲスト
「……」
氷が、静かに溶ける。
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🕒 AM 2:36|深夜のやわらかい灯り
👤ゲスト
「でも、なんで時間忘れるんでしょう」
🍷バッカス
「簡単や」
一拍。
🍷バッカス
「まだ」
🍷バッカス
「終わってへん」
👤ゲスト
「……」
🍸マスター
「気持ちがまだ続いているんでしょうね」
🍷バッカス
「終わった話はな」
🍷バッカス
「そんなに語らん」
一拍。
🍷バッカス
「時間忘れるのは」
🍷バッカス
「まだ」
🍷バッカス
「心が動いとる証や」
静かに、グラスが置かれる。
―――――――――――
氷が、からりと鳴る。
……。
🍷バッカス
「いや」
「ちょっと待て」
🍸マスター
「どうしました」
🍷バッカス
「今の話」
🍷バッカス
「ちょっと文学的すぎる」
👤ゲスト
「え?」
🍷バッカス
「ワシ」
🍷バッカス
「恋愛作家ちゃう」
🍷バッカス
「もう一回や」
👤ゲスト
「もう一回?」
🍷バッカス
「同じ話」
🍷バッカス
「酔っぱらいバージョンで」
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🍷 酔っぱらいの夜
🕛 AM 3:28|同じカウンター
👤ゲスト
「恋の話になると時間忘れるんです」
🍸マスター
「夜は長く感じますね」
🍷バッカス
「ほな聞くで」
👤ゲスト
「はい」
🍷バッカス
「その話」
一拍。
🍷バッカス
「今何時間や」
👤ゲスト
「……三時間です」
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🕐 AM 4:01|グラスの底が見えてくる
🍷バッカス
「人間な」
🍷バッカス
「恋の話になると」
一拍。
🍷バッカス
「急に」
🍷バッカス
「連続ドラマ始まる」
👤ゲスト
「……」
🍸マスター
「シーズン長いですね」
🍷バッカス
「せや」
氷が、からり。
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🕒 AM 4:52|夜明け前
🍷バッカス
「ほんまに終わった恋はな」
👤ゲスト
「……」
🍷バッカス
「五分で終わる」
🍸マスター
「思い出になりますね」
🍷バッカス
「せや」
一拍。
🍷バッカス
「三時間語る恋は」
一拍。
🍷バッカス
「まだ現在進行形や」
グラスの氷が、ゆっくり溶けていく。
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🌙 エピローグ
恋の話で
時間を忘れる夜。
それは
未練でも、弱さでもない。
ただ
あなたが
その物語の当事者やから。
人は
関係ない話では
そんなに長く語らない。
だから今夜は、
その長い話を
恥ずかしがらんでええ。
まだ心が
ちゃんと動いている証や。
🌠この店では
悩んでる人にだけ
酔っぱらいの神さまが
見えることがあるらしい。
名前は、バッカス。
ただ——
常連はみんな言う。
「だいたい
マスターと同じこと言うねん。」
偶然なんか。
それとも——
氷が、からり。
大阪ミナミ
雑居ビルの6階。
今夜もBAR PRIMOでは
マスターが静かにグラスを磨いている。
さっきまで
そこに神さまが座っていた気もする。
でも、まあ——
深夜のバーの話は
だいたい半分くらい
酒のせいらしい。
神さまに会えるかどうかは
来てみた人だけが知っている。😁
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🏷️
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#酔っぱらいの神さま
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