📖『離れる勇気も、縁の一部や。』

📖 『離れる勇気も、縁の一部や。』


🍸 BAR PRIMO 夜話

──笑って沁みる、深夜0時の哲学。


📢 ナレーション

心斎橋の片隅にある、小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、
カウンターにはいつもの神さま──バッカスが腰をかけている。

ワインをぶちまけ、ぶどうを転がしながら豪快に笑う神さま。
ふざけてるのに、なぜか“別れの夜”に沁みることを言う。

今夜のテーマは──離れる勇気”。
人との縁って、つなぐことばかりが大事にされるけど、
本当は“手放すこと”にも、ちゃんと意味がある。

「縁は、終わるんやない。形を変えて、遠くから見守るようになるんや。」


🎧 BGM

氷の「カラン…」音。
奥で流れるのは、切なくもやさしいピアノ。
“思い出が息をしている夜”のような空気が流れる。


🎭 会話劇

🍋 アオイ(30歳・会社員)〈少し涙ぐみながら〉
「マスター、親友と喧嘩してもう半年…
 仲直りしたい気持ちはあるけど、
 もう、前みたいには戻れない気がするんです。」


🍸 マスター(静かに)
「戻らんでええ時もある。
 “関係を守る”より、“お互いの成長を守る”方が大事な時もあるんや。」


🍷 バッカス(ぶどうをつまみながら登場)
「アホやなぁ! “離れる”も“縁の仕事”のうちやで!」


🍋 アオイ(目を丸くして)
「……離れるのも、縁の仕事?」


🍸 マスター(苦笑して)
「出たで、神さまの珍理論コーナー😅」


🍷 バッカス(ワインをあおりながら)
「そうや!人は“出会い”で成長して、
 “別れ”で完成するんや!
 縁ってのは、バトンリレーみたいなもん。
 次の景色へ渡すために、いったん手を離すんや!」


🍋 アオイ(ふっと笑って)
「……でも、離れたら寂しいです。」


🍸 マスター(やさしく)
「寂しさって、“心がちゃんと繋がってた証拠”や。
 もしほんまに終わりなら、そんな痛みすら残らん。
 まだ胸の中で“生きてる縁”がある証やで。」


🍷 バッカス(ドヤ顔で)
「せや!“離れる”は、“終わる”やなくて“変わる”や!
 春の花が散るんも、次の実を残すためや!
 縁も同じで、“離れて実を結ぶ”んや!──知らんけどな😁」


🍋 アオイ(涙を拭いながら笑う)
「……そっか。
 “もう一緒じゃない”けど、
 “同じ季節を生きた”ことは消えないんですね。」


🍸 マスター(静かにグラスを磨きながら)
「そうや。
 縁は、続けるより“信じて手放す”方が難しい。
 でもな、それができる人が、ほんまの“大人の縁”を持っとる。」


🫧 エピローグ

バッカスがグラスを掲げて「ワシも昔の恋人に感謝の乾杯や!」と叫ぶ。
マスターが「それ毎週言うてるやろ」とツッコむ。

アオイは笑いながら立ち上がり、
「私も、あの人に“ありがとう”って心の中で言えそうです」とつぶやいた。

外の風がそっと吹き抜ける。
まるで“離れた縁”の誰かが、
優しく背中を押してくれたようだった。


🥃 グラスの底のひとこと

「縁は、終わるんやない。“姿を変えて続いていく”だけや。」


🌙 追伸

奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅に、ほんまにあるんです。

深夜0時の灯りを探しに、
ちょっと覗いてみませんか?
──検索は「バープリモ」で。


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