📖『うまくいかない日々の中で。──“続けてること”が、もう才能や。』
🍸 BAR PRIMO 夜話
──笑って沁みる、深夜0時の哲学。
📢 ナレーション
努力しても成果が出ない。
周りがどんどん先に行くようで、
自分だけ取り残されたように感じる夜。
でも──
“うまくいかない”って、ほんまは“途中経過”の別名や。
焦らず続けてる人こそ、見えないところで静かに発酵してる。
ここは大阪・心斎橋の小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、
カウンターの隅には“お酒の神さま”──バッカスが腰をかけている。
ワインを浴び、ぶどうをかじりながら、
今日も“継続と発酵の奇跡”を語る神さま。
今夜も3分だけ、ゆるりとお付き合いください。
🎧 BGM
氷の「カラン…」。
静かなピアノが流れ、
まるで“努力の泡”が静かに浮かび上がるような夜。
🎭 会話劇
🍏 アユミ（30歳・イラストレーター）〈グラスを見つめながら〉
「マスター、正直もうしんどいです。
描いても反応ないし、成長してる気もしない。
“続ける意味”が分からなくなってきました。」
🍸 マスター（うなずいて）
「それでも続けてるんやろ？
“続けてる”って、それだけで才能やで。」
🍷 バッカス（ワインを掲げて）
「せや！ ワシなんか二千年飲み続けとる！
まだ誰にも“酒の神クビ”にされてへん！
これが“継続は酩酊なり”や！」
🍏 アユミ（苦笑して）
「……神さま、それ継続っていうか、ただのアル中（笑）」
🍸 マスター（苦笑して）
「出たで、“神さまの珍理論”😅」
🍷 バッカス（ドヤ顔で）
「いや、ほんまの話や！
“うまくいかん時期”ってのは、冷蔵発酵中や！
パンもワインも、いきなり膨らんだら爆発するんや。
ゆっくり寝かすからこそ“味”が出るんやで！」
🍏 アユミ（思わず笑って）
「“冷蔵発酵”…！ 人生のパン作り（笑）」
🍷 バッカス（さらに続けて）
「せや！ しかもな、“焦ってる時期”ってのは、
イースト菌たちが“会議中”なんや！
『どんな味にする？』『酸味多めでいく？』ってな！
ワシの人生なんか、いまだに“議事録なし”やけどな！──知らんけどな😁」
🍸 マスター（吹き出しながら）
「神さま、菌たち自由すぎるわ😅」
🍷 バッカス（真顔でグラスを掲げて）
「せやけどな──“発酵”と“腐敗”の違い、知っとるか？
それは“誰と混ざっとるか”や。
ええ仲間と混ざれば発酵、
変な奴と混ざったら腐敗や！
ワシなんか昔、ギリシャ神話メンバーと混ざったら全員二日酔いや！
──知らんけどな😁」
🍏 アユミ（爆笑して）
「その例え、深くてバカバカしい（笑）」
🍸 マスター（やさしく微笑みながら）
「でもな、ほんまそうかもしれん。
“うまくいかん日々”は、見えへんとこで旨味が育ってる時間や。
続けるって、静かな才能やで。」
🍷 バッカス（ワインを回して）
「ワシなんかもう、熟成越えて骨董ワインや！
せやけどな、どんなに時間かかっても、
“続ける奴”だけが“味になる”。
焦りはアルコール飛ばすぞ！──知らんけどな😁」
🍏 アユミ（ふっと笑って）
「……“途中の味”も、悪くないですね。」
🍸 マスター（穏やかに）
「せや。
“途中”って、“未来の旨味”を仕込んでるだけや。」
💬 🌙 マスターのひとことメモ
「“うまくいかない時期”は、神さまが
“人生の旨味”をかき混ぜてる時間や。
くさいけど、それ、ちゃんと才能の匂いやで。」
🫧 エピローグ
バッカスが壺を抱えて「ワシ、“神のぬか床”になったで！」と叫ぶ。
マスターが「お前のは発酵越えて腐敗や」と返す。
アユミは笑いながら、
「でも、“発酵してると思えば”悪くないですね」と言って店を出た。
外の風が、まるで“熟成中の香り”みたいに、やさしく漂っていた。
🥃 グラスの底のひとこと
「“続けてる”は、もう才能。」
「止まって見える時間こそ、発酵してる証。」
🌙 エンディングノート
「発酵の途中は、だいたい静かで退屈や。
でもその沈黙が、人生のコクを作ってるんや。」
🌙 追伸
奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅に、ほんまにあるんです。
深夜0時の灯りを探しに、
ちょっと覗いてみませんか？
──検索は「バープリモ」で。
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