
🍸 BAR PRIMO 夜話──深夜0時の処方箋
🕛 冒頭ナレーション
深夜0時すぎ。
ミナミのネオンが、だいぶ人生に疲れてにじむ頃。
答えはまだ出てへん。
でも「考えてるフリ」だけは、
ワシも含めて、もう何年も続いてる夜。
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🕛 AM 0:07|🍺 酔っ払い
──頭が元気すぎる夜──
🍸マスター
「なぁバッカス、
“準備してます”って言葉、
この店で何万回聞いた思う?」
🍷バッカス(悩んでる人しか見えない神さま)
「知らんけど、日本のGDPくらい聞いてるな。
しかも毎年、右肩上がりや」
🍸マスター
「準備な。
夢の準備、独立の準備、別れる準備、始める準備…
ワシの人生も、だいたい準備で終わっとる」
🍷バッカス
「準備って便利やろ。
“何もしてへん”のを
“ちゃんとしてる風”に翻訳できる」
🍸マスター
「今日来た客もな、
“今は準備期間で”言うてたわ」
🍷バッカス
「何年目や?」
🍸マスター
「7年目」
🍷バッカス
「準備、長編映画やな。
しかもまだ予告編」
🍸マスター
「本人は真剣やで。
本も読んでるし、動画も見てるし、
ノートだけは一流大学や」
🍷バッカス
「行動は?」
🍸マスター
「まだ準備中や」
🍷バッカス
「ほな一生、準備万端やな」
🍸マスター
「ワシも人のこと言われへん。
“もうちょい整ったら”言うて、
気づいたら白髪増えとる」
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🕐 AM 1:23|🍶 かなり酔っ払い
──感情が先に出る夜──
🍸マスター
「準備がアカンとは思わんねん」
🍷バッカス
「せやな。
問題は“準備が目的”になってることや」
🍸マスター
「怖いんやろな」
🍷バッカス
「せや。
準備してる間は、失敗せんで済む」
🍸マスター
「でもな、
準備してる間に、人生は普通に進む」
🍷バッカス
「時間はな、
情け容赦なく置いていくタイプや」
🍸マスター
「周りは結婚して、仕事変わって、
失敗して、また立ち上がって…」
🍷バッカス
「準備してる人だけ、
“いつか”に住み続ける」
🍸マスター
「それ言うたら、客、泣くで」
🍷バッカス
「泣いたらええ。
涙はな、準備より一歩前や」
🍸マスター
「神さま、今日厳しいな」
🍷バッカス
「ワシもな、
準備してる間にチャンス何回も見送った」
🍸マスター
「神さまも?」
🍷バッカス
「神さまやけど、
完璧待ち病の重症患者や」
🍸マスター
「ワシと同じ病名やな。
治療法は知らん」
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🕒 AM 2:58|🥴 泥酔
──理屈が壊れる夜──
🍷バッカス
「なぁマスター、
準備って、いつ終わると思う?」
🍸マスター
「準備できたら…ちゃうな」
🍷バッカス
「正解はな、
“もう怖くなくなったら”や」
🍸マスター
「……一生終わらんな」
🍷バッカス
「せや。
怖さが消える日は来ぇへん」
🍸マスター
「ほな、どうしたらええ?」
🍷バッカス
「準備を終わらすんちゃう」
🍸マスター
「ほう」
🍷バッカス
「準備の途中で、
一回だけ動くんや」
🍸マスター
「中途半端で?」
🍷バッカス
「それが正解や。
中途半端は、人生の通常運転や」
🍸マスター
「今日の処方箋は?」
🍷バッカス
「これだけ👇
“準備7割で、1回出てみ”」
🍸マスター
「雑やなぁ…」
🍷バッカス
「雑やから、明日できる」
🍸マスター
「確かに。
ワシの人生、
だいたい雑に始めたことだけ続いとる」
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🌙 追記(帰り道)
ゲストは店を出て、
「もう少し考えよ…」と呟きかけて、途中でやめる。
スマホをポケットから出し、
とりあえず一通だけ送る。
マスターは空いたグラスを見て思う。
――準備してる間に、
人生は勝手に本番始めよる。
ワシも、だいたい遅れて参加して、
途中から偉そうに語ってるけどな。
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