
🍸 BAR PRIMO 夜話──深夜0時の処方箋
副題:『やる気は、あとから付いてくる。』
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🕛 冒頭ナレーション
深夜0時すぎ
「やる気さえ出たらな…」
この時間になると、やたら自然に出てくる言葉。
答えはまだ出てへん。
でも“動かへん理由”だけは、もうベテランの夜。
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🕛 AM 0:07|🍺 酔っ払い
──頭が元気すぎる夜──
🍸マスター
「なぁバッカス、
“やる気出たらやります”って言葉、信用できる?」
🍷バッカス(悩んでる人しか見えない神さま)
「できるわけないやろ。やる気はな、幻覚や」
🍸マスター
「ひどい言い方やな」
🍷バッカス
「神さまやから言える真実や」
🍸マスター
「客でもよう言うわ。
“今はちょっと気持ちが乗らなくて…”」
🍷バッカス
「その“ちょっと”な、5年単位や」
🍸マスター
「でも本人は本気やで」
🍷バッカス
「せやからタチ悪い。
本気やのに、何も起きへん」
🍸マスター
「ワシもな、“やる気出たら片付けよ”言うて、
3年寝かせた段ボールある」
🍷バッカス
「それもう、保管サービスや」
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🕐 AM 1:23|🍶 かなり酔っ払い
──感情が先に出る夜──
(カウンターの端。
スマホを握ったまま固まるゲスト)
👤ゲスト
「やる気、出ないんですよね…」
🍸マスター
「出るまで待ってたら、朝になるで」
👤ゲスト
「朝になったら、仕事ですし…」
🍷バッカス
「ほらな。一生、夜明け来ぇへん」
👤ゲスト
「でも、無理にやるのも違う気が…」
🍷バッカス
「“無理”と“気分”を一緒にすな」
🍸マスター
「バッサリいくなぁ」
🍷バッカス
「やる気はな、“始める理由”ちゃう。
続いた結果や」
👤ゲスト
「……確かに、昔はそうでした」
🍸マスター
「最初、嫌々やってたな」
🍷バッカス
「せやろ。好きとか向いてるとか、
だいたい後付けや」
🍸マスター
「ワシもな、やり始めてから
“あ、これ好きやったことにしよ”
って思うタイプや」
🍷バッカス
「記憶、都合よく編集する派やな」
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🕒 AM 2:58|🥴 泥酔
──理屈が壊れる夜──
🍸マスター
「なぁバッカス、
やる気待ちの人に一言で言うたら?」
🍷バッカス
「待つな」
👤ゲスト
「それだけですか?」
🍷バッカス
「それだけでええ。
今日の処方箋や👇」
🍸マスター
「頼むわ」
🍷バッカス
「やる気ゼロのまま、3分だけ手を動かせ」
👤ゲスト
「3分…」
🍷バッカス
「3分ならな、
言い訳考える方がしんどいやろ」
🍸マスター
「確かに。ワシ、言い訳作るのに10分かかる」
🍷バッカス
「でな、気づいたら5分経ってる」
🍸マスター
「それが、やる気か」
🍷バッカス
「せや。捕まえに行くもんちゃう。
勝手に後ろからついてくる」
🍸マスター
「ワシもな、動いてから
“今日はやる気あった日”ってことにしてる」
🍷バッカス
「後出しジャンケン、人生でも使うタイプやな」
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🌙 追記(帰り道)
ゲストは店を出る前、
スマホで何かを開き、
そのまま立ち止まって操作し始める。
夜はまだ冷たい。
でも指先だけは、少し温かい。
マスターは椅子を上げながら思う。
――
やる気が出てから動く人は、
だいたい一生、準備運動してる。
ワシもな、動いてから
「今日はやる気あったことにしてる」日が多い。
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