📖『空白ができて、不安になった夜。』 15夜

🍸 BAR PRIMO 夜話──深夜0時の処方箋
副題:『埋めなかった夜に、次はやってくる。』

―――――――――――

🕛 冒頭ナレーション
深夜0時すぎ。
何かをやめたあとにだけ訪れる、
妙に静かな時間。
答えは出てへん。

でも、
「この空白、大丈夫なんかな…」
そんな不安が、
胸の真ん中に座ってる夜。

―――――――――――

🕛 AM 0:07🍺 酔っ払い
──静かすぎる夜──

🍸マスター
「なぁバッカス、
昨日“ちゃんとやめた”人って、
次の日しんどならへん?」

🍷バッカス
「なるなる。
空白アレルギーや」

🍸マスター
「忙しかった人ほど、
急に不安なるな」

🍷バッカス
「せや。
やること無なった瞬間、
“これで正解やったんか?”って
脳が騒ぎ出す」

🍸マスター
「やめる前より、
やめたあとが怖いんやな」

🍷バッカス
「人はな、
詰まってる方が安心する生き物や」

🍸マスター
「不思議やな。
しんどかったはずやのに」

🍷バッカス
「しんどさは慣れる。
空白は慣れてへん」
  
―――――――――――

🕐 AM 1:23🍶 かなり酔っ払い
──不安が言葉になる夜──

(カウンターの端。
グラスを持ったまま、動かんゲスト)

👤ゲスト
「やめたんですけど…
この時間、
何したらええか分からんくて」

🍸マスター
「それ、
ちゃんとやめた証拠や」

👤ゲスト
「え?」

🍷バッカス
「詰め込みすぎてた人ほど、
空白が怖い」

👤ゲスト
「何か始めた方が
ええんですか?」

🍷バッカス
「まだや」

🍸マスター
「焦ると、
前と同じもん詰め込むで」

👤ゲスト
「……確かに」 

🍷バッカス
「空白はな、
“次が入る準備中”や」

🍸マスター
「引っ越し前の、
何も置いてない部屋みたいやな」

👤ゲスト
「その部屋、
ちょっと寂しいです」

🍷バッカス
「寂しいのは、
ちゃんと余白ができた証拠や」

―――――――――――

🕒 AM 2:58🥴 泥酔
──不安の正体が見える夜──

🍸マスター
「なぁバッカス、
空白が怖い理由って何や?」

🍷バッカス
「“役に立ってへん気がする”からや」

👤ゲスト
「……あ」

🍷バッカス
「人はな、
動いてへん自分を
無価値やと思いがちや」

🍸マスター
「でも実際は?」

🍷バッカス
「次に進む前の、
大事な待ち時間や」

🍸マスター
「今日の処方箋は?」

🍷バッカス
「これだけ👇
“空白を埋めようとせず、
一晩だけ眺めとけ”」

👤ゲスト
「何もしない…?」

🍷バッカス
「せや。
何も入れへん勇気や」

🍸マスター
「難易度高いな」

🍷バッカス
「せやから効く」

―――――――――――

🌙 追記(帰り道)
ゲストは店を出て、
いつもなら急ぐ道を、
今日は少しゆっくり歩く。
予定はない。

でも、
胸の奥で何かが
静かに動いてる気がする。
マスターはカウンターを拭きながら思う。

――空白を怖がらん人から、
次の人生は入り込んでくる。
ワシもな、
焦って埋めて、
何回もやり直した。
しかも毎回、
「今回は違う」って
自信満々で。

―――――――――――

🏷️ ハッシュタグ
#BARPRIMO夜話
#深夜0時の処方箋
#空白の夜
#不安の正体
#余白
#沁みて笑える夜話

―――――――――――

🌙 はじめましての方へ

『BAR PRIMO 夜話の取扱説明書』はこちら👇