📖『道に迷った夜。──“遠回り”は、神さまの寄り道設定。』

📖 『道に迷った夜。──“遠回り”は、神さまの寄り道設定。』

🍸 BAR PRIMO 夜話

──笑って沁みる、深夜0時の哲学。

📢 ナレーション

SNSで誰かの成功を見た夜ほど、自分の地図がくすむ。

「こんなはずちゃうのに。」
「なんでこうなるんやろ。」

そう思う夜は、だいたい“人生ナビ”がバグってる時や。

でも、バッカスいわく──

「神さまのナビは、わざと“遠回りモード”が標準設定や。」

ここは大阪・心斎橋の小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、
カウンターの隅には今日も“お酒の神さま”──バッカスが腰をかけている。

ワインをこぼしながら、
人生のナビアプリを勝手にアップデートしているらしい。

🎧 BGM

氷の「カラン…」。
ネオンがにじむ。
まるで“地図のピン”がズレた夜。

🎭 会話劇

🍊 サエ（35歳・転職活動中）〈少し笑って〉
「マスター、人生のナビ、絶対壊れてます。
最短ルート希望って入力したのに、
どこ行っても“Uターンです”ばっか言うんです。」

🍸 マスター（静かに微笑んで）
「そら、バッカスが“景色優先ルート”に設定しとるんやろな。」

🍷 バッカス（ワイン片手に登場）
「せや！ “最短ルート”なんか退屈や！
ワシのナビは、“寄り道しながら笑えるモード”や！」

🍊 サエ（吹き出して）
「笑えるモードて（笑）」

🍸 マスター（苦笑して）
「出たで、“神さまの道路交通理論”😅」

🍷 バッカス（さらにヒートアップ）
「見てみぃ！
人生ってな、Googleマップで“最短”選んだつもりでも、
神さまが裏で“ぐるっと回るモード”に書き換えてるんや。

“今のあんた、まだその道の風景、撮影終わってへん”ってな！」

🍊 サエ（クスッと笑って）
「撮影中（笑）」

🍷 バッカス（さらに続ける）
「せや！神さま、たまに“リルート”言いながら、
ぜんぜん違う場所連れて行く。

けどな──その道で出会う人とか、拾う小石とかが、
あとで“正解ルート”のカギになるんや！」

🍸 マスター（頷きながら）
「なるほどな。
遠回りしてる時って、ちゃんと何か拾ってるんやな。」

🍷 バッカス（ドヤ顔で）
「そや！ “今どこにおるか分からん時”ほど、
神さま、地図の上でニヤニヤしとるんや！

『この人、ええ表情してきたな〜』ってな！

SMAPの歌やないけど、
“どんな時も〜”って、結局ナビの電波切れてる時に流れるんや！──知らんけどな😁」

🍊 サエ（大笑いしながら）
「もう意味わからんけど、ちょっと救われました（笑）」

🍸 マスター（やさしく）
「ええ夜や。
“最短”より“納得”のほうが、ずっとええ旅になるで。」

🍷 バッカス（ワインを掲げて）
「せや！遠回りしてる人こそ、人生のドライブ楽しんどる証拠や！
ナビなんか気にせんと、ええ音楽流して走りなはれ！」

🌙 マスターのひとことメモ

「“遠回り”は、運命のカーブミラー。
見えへんとこで、ちゃんと道は続いとる。」

🫧 エピローグ

バッカスがハンドルを握りながら叫ぶ。
「ワシ、人生のドライバー兼ナビ神や！」

マスターが笑いながら返す。
「お前は免停中や。」

サエは笑いながら、
「もうちょっとだけ、回り道して帰ります」と言って店を出た。

外の風が、まるで“新しい道案内”みたいにやさしく吹いていた。

🥃 グラスの底のひとこと

「“迷った道”が、あとで地図のハイライトになる。」
「ナビが沈黙してる時こそ、自分の声が聞こえる。」

🌙 エンディングノート

「遠回りの途中で拾った笑いが、
まっすぐ進む勇気を作るんや。」

🌙 追伸

奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅に、ほんまにあるんです。

深夜0時の灯りを探しに、
ちょっと覗いてみませんか？
──検索は「バープリモ」で。

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