📖『うまくいってる人を見ると、しんどくなる夜。──焦らなくていい、あなたも“味しみ中”。』

📖『うまくいってる人を見ると、しんどくなる夜。──焦らなくていい、あなたも“味しみ中”。』

🍸 BAR PRIMO 夜話

──笑って沁みる、深夜0時の哲学。

📢 ナレーション

SNSを見てると、
なんでみんなあんなにキラキラしてるんやろ。

楽しそうな写真、成功報告、幸せアピール。
見た瞬間、胸の奥で小さくつぶやく。
──「私、何してんやろ」って。

ここは大阪・心斎橋の小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、
カウンターの隅にはいつもの神さま──バッカスが腰をかけている。

ワインを浴び、ぶどうをかじりながら豪快に笑う神さま。
その話はバカバカしいのに、なぜか心に沁みる。

今夜のテーマは、“比べる心”。
焦りも、落ち込みも、**「がんばりたい証拠」**かもしれません。

今夜も3分だけ、ゆるりとお付き合いください。

🎧 BGM

氷の「カラン…」音。
ピアノの旋律が、ゆっくりと夜を撫でている。
まるで“心の整理整頓”が始まるような静けさ。

🎭 会話劇

🍋 ナナ（27歳・美容部員）〈スマホを見つめてため息〉
「マスター、SNS見てたら、ほんま落ち込みます。
同い年の子が結婚したり、独立したり。
『すごいね』って言いながら、心のどこかで“負けた”って思ってまうんです。」

🍸 マスター（うなずいて）
「あるあるや。人の“成功”って、眩しすぎる時あるからな。」

🍷 バッカス（ワイン片手に登場）
「アホやなぁ！　比べてしんどい時は、“焼肉バイキング理論”やで！」

🍋 ナナ（キョトン）
「……焼肉バイキング？？？」

🍸 マスター（苦笑して）
「出たで、神さまの珍理論コーナー😅」

🍷 バッカス（ドヤ顔で）
「見てみぃ！バイキングで、隣の皿が美味そうに見えるやろ？
でも自分の皿の肉、ちゃんと焼けてへんねん！
焦って取っても、生焼けで腹壊すんや！」

🍋 ナナ（吹き出して笑う）
「なるほど（笑）たしかに、隣の皿、めっちゃ美味しそうに見えます！」

🍷 バッカス（続けて）
「せやろ！“うまくいってる人”を見る時は、
『あの人の肉がちょうど焼けただけ』や！
自分の肉、今はまだ“味しみ中”やねん！」

🍸 マスター（やさしく微笑んで）
「ナナちゃん。比べるのは自然なことや。
でもな、人と比べて苦しくなる時ほど、
“自分のペースを取り戻す練習中”なんや。
それにな、SNSで光っとる人ほど、
実は“暗いとこ”でちゃんと焼かれてきたんや。
せやから、今の眩しさだけ見て焦らんでええ。」

🍋 ナナ（うなずきながら）
「……“味しみ中”かぁ。なんか、焦らんでいい気がします。」

🍸 マスター
「せや。成功も幸せも、“焼き時間”がちゃうだけや。
せやけど、どの肉も、ちゃんと焼けたら美味い。」

🍷 バッカス（豪快に笑って）
「せや！焦ってトングでつつくな！
自分のタイミングでひっくり返せ！──知らんけどな😁」

🫧 エピローグ

バッカスが網の上のぶどうを焼きはじめて、
「これが真の“フルーティー焼肉”や！」と叫ぶ。

マスターはため息をつきながら、
「もう二度と網貸さん」とぼやく。

ナナは吹き出し、
「私も自分の肉、ゆっくり焼きます」と言って店を出た。

外の夜風が、香ばしい匂いと一緒にやさしく揺れていた。

🥃 グラスの底のひとこと

「他人の光を見て焦る夜もええ。
それは、自分の火がゆっくり育ってるサインや。」

🌙 追伸

奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅に、ほんまにあるんです。

深夜0時の灯りを探しに、
ちょっと覗いてみませんか？
──検索は「バープリモ」で。

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