barprimo | BAR PRIMO（バープリモ）

📖『新しい靴が似合わん夜もある。──“未来の自分”に慣れていく途中。』

🍸 BAR PRIMO 夜話

──笑って沁みる、深夜0時の哲学。

📢 ナレーション

新しい靴を履いた夜、
歩きながらふと、「あれ？なんか違う…」と思う。

変わりたくて選んだはずの“新しい自分”。
けど、心のどっかで「昔の方が歩きやすかった」ってつぶやいてる。

ここは大阪・心斎橋の小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、
カウンターの隅に“お酒の神さま”──バッカスが腰をかけている。

ワインを浴び、ぶどうをかじりながら豪快に笑う神さま。
その話はデタラメみたいなのに、なぜか心に沁みる。

今夜のテーマは、“変わりたいのにしっくりこない夜”。
焦って走らんでもええ。
新しい靴は、**「似合う前に、慣れるもん」**やから。

今夜も3分だけ、ゆるりとお付き合いください。

🎧 BGM

氷の「カラン…」音。
奥で流れるボサノバが、ゆっくりとテンポを刻む。
“変化のリズム”にまだ足が追いつかない夜。

🎭 会話劇

👠 ミサキ（33歳・営業職）〈グラスをくるくる回しながら〉
「マスター、最近ちょっと変わりたくて。
服も髪も、思いきってイメチェンしたんですけど……なんか全部“借りもん”みたいで。
頑張ってるのに、しっくりこないんです。」

🍸 マスター（うなずいて）
「ええやん。しっくりこん時期が“本番前のリハーサル”や。
“似合う”って、だんだん育ってくもんやで。」

🍷 バッカス（ワインをあおって登場）
「アホやなぁ！“変わる”っちゅうのは、“靴ずれ”みたいなもんや！
最初は痛いけど、それ“成長痛”やで！」

👠 ミサキ（吹き出して）
「靴ずれ（笑）！でも、ほんまそんな感じです！」

🍸 マスター（苦笑して）
「出たで…神さまの珍理論コーナー😅」

🍷 バッカス（ぶどうを投げながら）
「見てみぃ！　新しい靴ほど、最初は歩きづらい！
“今の自分に合ってへん”んやなくて、“未来の自分に合わせて伸びとる途中”なんや！」

👠 ミサキ（ハッとした顔で）
「……未来の自分に、合わせて伸びてる。」

🍸 マスター（やさしく微笑んで）
「せや。“まだ似合わへん”って思うのは、悪いことやない。
心ってな、成長期みたいなもんや。
昨日のサイズでは、もうちょっとキツい。
でも、“新しい靴”は未来の自分にサイズを合わせてくれてるんや。」

🍷 バッカス（ドヤ顔で）
「せやせや！ワシなんか、昔スーツ着てみたけど、三分で裸になったわ！
“似合わん自分”を知るのも大事や！──知らんけどな😁」

👠 ミサキ（吹き出して）
「……それはちょっと早すぎます（笑）」

🍸 マスター（穏やかに）
「無理して“新しい靴”で走らんでええ。
少しずつ足に馴染んできたら、いつのまにか似合ってるもんや。」

👠 ミサキ（微笑みながら）
「……今日、家帰ったらもう少しこの靴で歩いてみます。」

🍷 バッカス（ワインを掲げて）
「ええやん！“似合う”は勝手に追いついてくる！
焦らんでええ、足のほうが“人生のスピード”知っとるからな！」

🫧 エピローグ

バッカスがカウンターの上で、
「見てみぃ！ワシの新しい靴！」と叫びながらスリッパを見せる。

マスターはため息をついて、
「それホテルの備品やろ」とツッコむ。

ミサキは笑いながら店を出ていった。
外の夜風が、まるで“少しずつ馴染む革靴”のようにやさしかった。

🥃 グラスの底のひとこと

「“似合わん夜”は、未来の自分がゆっくりサイズを合わせてる時間や。」

🌙 追伸

奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅に、ほんまにあるんです。

深夜0時の灯りを探しに、
ちょっと覗いてみませんか？
──検索は「バープリモ」で。

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投稿者: barprimo