🍸バープリモ劇場 第7話
『夢は転がる。仕掛け人は静かに現れる』
——テーマ:「動けば、風が変わる」
🎷 (BGM:夜の残り香のサックス)
カウンターに漂うのは、昨日の熱の名残か。
それとも、マスターの吐息かもしれない。
🌱 マスター(ポツリ)
「…夢のカケラを拾っとると、
たまに変なもんも一緒についてくるんよ。
落とし物とか、ご縁とか、
運命のドアの鍵とか──」
「気づいたらな、
誰かがそっと
背中を押してくれたりするんや。」
📖 昨夜のイベントは、
花火みたいに一瞬で咲いて、消えた。
リサは、自分の「好き」を
初めて人前にさらけ出した。
きっと、普段着よりも
よっぽど恥ずかしかったはずだ。
🧣 リサ(毛布から片目だけ出して)
「なんやろ…魂だけ“
夢の倉庫”に置いてきて、
本体だけ逃げ帰ってきた感じやわ。」
🕓 でも気がつけば、もう夕方。
足は自然と、
またPRIMOの階段を登っていた。
🌱 ナレーション
身体ってやつは、
心が落ち着く場所をちゃんと覚えてる。
🍷 マスター(グラスを磨きながら)
「おかえり。
背中から“達成感と微熱”の匂いしとるわ。
文化祭終わって、黒板見て泣くタイプやろ、あんた。」
👁🗨 伊藤くん(目をこすりながら)
「マジで泣きましたって…。
“ズズッ”て鼻すすったら、
隣の人5センチ離れましたけどね。」
💬 さとみさん(吹き出しながら)
「朝、“お腹ゆるい”言うてたのに、
一番声出してたんあんたやで?
元気すぎや!」
🌌 照れと余韻が混じる静けさが、
夜のカウンターを包んでいた——
カラン…
扉が静かに開いた。
🕴️ 黒スーツの男が一人、手に小さな箱。
言葉もなく、カウンターに歩み寄る。
🍽️ 男(落ち着いた声で)
「昨日のイベントで、
リサさんのクッキーをいただきました。
…正直に言います。
めちゃくちゃ美味しかったです。」
「これ、お礼に。」
📦 その箱には
“SELECT FOOD LABO” のロゴ。
リサがずっと憧れていた。
“食の仕掛け人”の名。
😳 リサ(固まって)
「…え、なんで!?
まさか、あの人が…私のクッキーを…!?」
😏 マスター(ニヤリと小声で)
「出たな…関西の“食の忍者”。
味だけやない、物語ごと食べさせる男や。」
🌬️ マスター(静かに)
「言うたやろ?
夢ってな、動き出した瞬間から風が変わる。
誰が見てるかなんてわからんけど、
“誰か”はちゃんと見とる。」
🔥 リサの瞳に、小さな火が灯る。
🎙️ ナレーション:「夢は、転がる」
夢って、
自分の中にしまってるだけじゃ育たへん。
でも、外に出した瞬間、
誰かのアンテナがピピッと反応する。
それが“ご縁”ってやつや。
📻 深夜1:45、PRIMO閉店後——
マスターは一人、カウンターの水滴を
指でなぞりながらつぶやいた。
💭 マスター(独り言)
「昨日までクッキー焼いてた子が、
明日には“食の未来”を
ひっくり返してるかもしれんのぅ…。」
🟣 カウンターの端には、
誰かが忘れていった“wet ball”。
マスターはそれをクルリと回しながら、
またひとこと。
🍷 マスター(くすっと)
「夢って、転がるんやなぁ……ホンマに。」
「…そういやワシも昔、
夢の扉を開けたつもりが、
裏が壁やったことあったわ。
……あれ?説明書、どこやったっけ?(笑)」
📌 追記:笑いとエモさ、増量版
😂 マスター(しみじみと笑って)
「夢はキラキラした目で
追いかけるもんやと思っとったけど、
ワシの場合は夢のカケラ踏んで、
スッテンコロリン。
転んだ先が、夢の入口やったんよ(笑)」
「最初からカッコいい夢なんて
持っとらんかったし、
“これって夢なんか?”って、
何回も自問した。」
「でも今、誰かと笑いながら酒飲んで、
どうでもええ話してる。
それが結局、
ワシの“夢の正体”やったんやと思う。」
「…まぁ、たまに夢の扉、
閉まってるけどな。
鍵、どこやったっけ?🍷(笑)」
🌱 夢が夢を呼ぶ夜──
🪴 次回予告:
『夢が夢を呼ぶ夜──
“プロジェクト会議室”、爆誕』
🔧 “チーム・コメコ”が結成されて数日後。
PRIMOのカウンターには、
まるで秘密基地のような空気が
流れ始めていた——。
#物語を味わう夜
#夢とクッキーと忍者
#出会いは静かに忍び寄る
#忘れ物が未来を連れてきた
#夢が動けば物語が始まる
#wetballのいるカウンター
#食とご縁の夜
#PRIMOの階段を今日も登る