📖『うまくいかん時こそ、“縁”が動いてる。』

📖 『うまくいかん時こそ、“縁”が動いてる。』

🍸 BAR PRIMO 夜話

──笑って沁みる、深夜0時の哲学。

📢 ナレーション

心斎橋の片隅にある、小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、
カウンターにはいつもの神さま──バッカスが腰をかけている。

ワインをぶちまけ、ぶどうを転がしながら豪快に笑う神さま。
その言葉はデタラメみたいなのに、
なぜか“心の渋滞”がすっとほどけていく。

今夜のテーマは──“うまくいかん時こそ、縁が動いてる”。
やりたいことが止まったり、道が途切れたりする夜。

でも、それは「終わり」やなくて──

「人間関係の地図が、描き換えられてる最中」らしい。

🎧 BGM

氷の「カラン…」音。
サックスがしっとりと鳴る。
まるで“過去と未来のあいだ”をつなぐような、静かな夜。

🎭 会話劇

🍎 マイ（33歳・営業職）〈グラスを見つめながら〉
「マスター、最近いろんなことが止まってて…。
　仲よかった同僚も転職しちゃって、
　なんか“ひとり残された感”すごいんです。」

🍸 マスター（うなずいて）
「動かん時期ほど、“縁の配置換え”が起きてるもんや。
　人も仕事も、いったん離れんと、新しい繋がりが見えへん。」

🍷 バッカス（いきなり登場してワインをあおる）
「アホやなぁ！ “うまくいかん時期”は、“神さまの人事異動”中や！」

🍎 マイ（ぽかん）
「……人事異動？」

🍸 マスター（苦笑して）
「出たで、神さまの珍理論コーナー😅」

🍷 バッカス（ドヤ顔で）
「そうや！人生には“目に見えん総務部”があるんや！
　縁の棚卸しして、要る人・要らん人を整理してくれてんねん！
　ほら、神さまも“組織改革”忙しいんやで！」

🍎 マイ（吹き出して）
「え、私、リストラされてませんよね（笑）」

🍸 マスター（笑って）
「されてへん、されてへん。
　“今は次の部署への内示待ち”や。
　縁の流れって、見えへんところでちゃんと動いてるもんや。」

🍷 バッカス（指を鳴らして）
「せや！ “出会いの更新”には、“別れのアンインストール”が必要なんや！
　容量パンパンのままやと、新しい人間関係、インストールできへんで！──知らんけどな😁」

🍎 マイ（小さく笑いながら）
「……そっか。
　今の“止まってる時間”って、もしかして“準備中”なんですね。」

🍸 マスター（にっこり）
「せや。“静かな時間”ほど、人生が再配置してくれてる。
　焦らんでええ。縁は、人が思うよりも賢いもんやで。」

🫧 エピローグ

バッカスが帳簿を開いて「ワシの縁も昇進希望や！」と叫ぶ。
マスターが「お前は減俸や」と言い放つと、店中に笑いがこぼれた。

マイはグラスを置きながら、
「今の沈黙も、きっと動いてるんですね」とつぶやく。

外に出ると、ビルの窓から漏れる灯りが、
まるで“人生の点呼”を取っているように揺れていた。

🥃 グラスの底のひとこと

「止まって見える夜ほど、“縁の再配置”は進んでる。」

🌙 追伸

奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅に、ほんまにあるんです。

深夜0時の灯りを探しに、
ちょっと覗いてみませんか？
──検索は「バープリモ」で。

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