
🍸 酔っぱらいの神さまがいる店。
──BAR PRIMO 夜話 2
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🪞 導入文
SNSを見て、友だちの笑顔、誰かの成功、幸せそうな毎日。
「なんでみんな、あんなにうまくいってるんやろ。」
気づけば、
自分だけ取り残された気になってる。
誰にも何も言われてへんのに。
そんな夜、ありますよね。
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📢 ナレーション
大阪ミナミ、深夜0時。
雑居ビルの上のほう。
氷がカランと鳴るたび、
今日も誰かの“キラキラした一日”が、
スマホの画面から静かに流れ込んでくる。
BAR PRIMOのカウンターでは、
神さまがポテチの中から、形のええ一枚だけ選んで食べていた。
それだけ見たら、ポテチ界の成功者や。
袋の中の現実、全カットやけどな。
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🎭 会話劇
👤 ゲスト
「最近、人と比べてしんどくなるんです…」
🍷 バッカス
「それな。」
一拍。
「でもな。」
「お前、他人のハイライトで自分しばいてる。」
👤 ゲスト
「え…?」
🍸 マスター
「名場面集だけ見て、自分の凡戦責めてるやつやな」
🍷 バッカス
「SNSも人の話もな。」
一拍。
「だいたいハイライトや。」
「都合ええとこだけ切り取ったやつ。」
👤 ゲスト
「……」
🍷 バッカス
「せやのにお前は。」
一拍。
「自分の24時間ノーカット版と比べてる。」
👤 ゲスト
「うわ…」
🍸 マスター
「相手はベストシーン集、こっちはNG含め全部入りや」
🍷 バッカス
「そらしんどい。」
一拍。
「加工済みの写真見て、自分の寝起き責めてるようなもんや。」
👤 ゲスト
「たしかに…笑」
🍷 バッカス
「しかもや。」
一拍。
「相手がどれだけ失敗したか。」
「どれだけ遠回りしたか。」
「どれだけ泣いたか。」
一拍。
「そこ、全部カットされてる。」
👤 ゲスト
「……」
🍸 マスター
「メイキングなしで本編だけ見てる感じやな」
🍷 バッカス
「せや。」
一拍。
「お前が見てるんは。」
「人の“ええとこ3秒”。」
一拍。
「でも責めてるんは。」
「自分の一日全部。」
👤 ゲスト
「条件が違いすぎる…」
🍷 バッカス
「それな。」
一拍。
「それ、比べてるんちゃう。」
「編集に負けてるだけや。」
「中身やなくて、見せ方にやられてる。」
👤 ゲスト
「編集…!」
🍸 マスター
「SNSって人生の予告編みたいなもんやしな」
🍷 バッカス
「ほんでお前は。」
一拍。
「自分のNG集見て落ち込んでる。」
👤 ゲスト
「それ私です…」
🍷 バッカス
「せやからな。」
一拍。
「しんどなったら、これ思え。」
一拍。
「今見てるん、相手のハイライトや。」
👤 ゲスト
「……」
🍷 バッカス
「こっちはな。」
一拍。
「まだ本編の途中や。」
「ここからおもろなる可能性、まだ残ってる。」
👤 ゲスト
「本編…」
🍸 マスター
「しかも逆転回、後半に来るタイプやで」
🍷 バッカス
「せや。」
一拍。
「人生のええとこな。」
「だいたい後半に来る。」
👤 ゲスト
「なんか希望ありますね」
🍷 バッカス
「そらそうや。」
一拍。
「ハイライトってな。」
「最後に集まるからハイライトや。」
👤 ゲスト
「……あぁ」
(氷がカラン。サックスがやさしく夜をなでる)
🍷 バッカス
「ミナミの夜はな。」
一拍。
「他人の名場面より。」
一拍。
「自分の次のワンシーン、ちょっとええ感じにしたらそれでええ。」
「それだけで、今日はもう十分や。」
👤 ゲスト
「……楽になりました」
🍸 マスター
「今日はここまで来たシーンで十分や」
一拍。
「ワシなんか毎日カット多すぎて編集追いついてへんわ」
🍷 バッカス
「それはただの失敗集や」
🍸 マスター
「うるさいわ」
🍷 バッカス
「せや。」
一拍。
「今夜もお前の本編、ちゃんと進んでる。」
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🫧 エピローグ
誰かのハイライトで、自分の全部を否定しない。
本編はまだ途中。
そう思えた夜は、
自分をちょっとだけ嫌いにならずに済む。
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🥃 マスターのひとことメモ
他人の編集に、負けるな。
あれ、だいたい盛ってる。
知らんけど…😁
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🏷️ ハッシュタグ
#BARPRIMO夜話 #深夜0時の哲学 #笑って沁みる夜話
#SNS疲れ #人と比べてしまう #自己肯定感低い #考えすぎ
