
🍸 酔っぱらいの神さまがいる店。
──BAR PRIMO 夜話 2
―――――――――――
🪞 導入文
まだ何も起きてへんのに、悪い想像だけはどんどん進む。
「もし失敗したら。」「もし嫌われたら。」「もし全部うまくいかへんかったら。」
気づけば、
明日のしんどさを今日で全部味わってる。
しかも、まだ何も起きてへんのに。
そんな夜、ありますよね。
―――――――――――
📢 ナレーション
大阪ミナミ、深夜0時。
雑居ビルの上のほう。
氷がカランと鳴るたび、
まだ来てもない明日の気配が、
勝手にカウンターに座ってくる。
BAR PRIMOの端では、
神さまがまだ届いてもない枝豆見て、
「もう少ないな」って心配していた。
未来の在庫管理、早すぎる。
まだ注文すらしてへんのに。
―――――――――――
🎭 会話劇
👤 ゲスト
「最近、未来のこと考えると不安で…」
🍷 バッカス
「それな。」
一拍。
「でもな。」
「お前、まだ来てへん明日にビビってる。」
👤 ゲスト
「え…」
🍸 マスター
「まだ店開いてへんのに“今日ヒマやったらどうしよ”言うてる店主やな」
🍷 バッカス
「せや。」
「明日どうなる。来月どうなる。この先どうなる。」
一拍。
「全部、上映前。」
👤 ゲスト
「上映前…」
🍷 バッカス
「せやのにお前の頭の中ではな。」
一拍。
「勝手に“最悪版”の予告編、無限ループ。」
「しかも編集、お前や。」
👤 ゲスト
「うわ…それです」
🍸 マスター
「しかもホラー映画の連続上映や」
🍷 バッカス
「失敗する。嫌われる。終わる。全部なくなる。」
一拍。
「だいたいこの4本立てやろ。」
「しかも全部、自分主演や。」
👤 ゲスト
「はい…笑」
🍷 バッカス
「でもな。」
一拍。
「その映画、まだ公開されてへん。」
「観てもないのに、レビューだけ書いてる。」
👤 ゲスト
「……」
🍷 バッカス
「しかもな。」
「脚本も、まだ白紙や。」
👤 ゲスト
「え…」
🍷 バッカス
「お前が今日何するかで。」
一拍。
「ジャンル、普通に変わる。」
👤 ゲスト
「ジャンル…」
🍸 マスター
「明日コメディになる可能性、全然あるで」
🍷 バッカス
「せや。」
「まだ来てへんもんをな。」
「勝手にホラー確定にしてる。」
👤 ゲスト
「……」
🍷 バッカス
「ほんで。」
一拍。
「そのホラーで、今日の元気まで削ってる。」
👤 ゲスト
「ほんまそれです…」
🍷 バッカス
「未来不安ってな。」
一拍。
「まだ請求されてへんしんどさの“前払い”や。」
「しかも返金されるかもしれんやつ。」
👤 ゲスト
「前払い…!」
🍸 マスター
「しかもキャンセルなるかもしれん請求書やな」
🍷 バッカス
「せやろ。」
「起きるか分からんことに、睡眠も、食欲も、機嫌も持ってかれる。」
👤 ゲスト
「……」
🍷 バッカス
「でもな。」
一拍。
「未来のこと考えてええ。」
「ただし。」
一拍。
「準備だけして、上映は明日に任せろ。」
👤 ゲスト
「準備だけ…」
🍸 マスター
「映画館のドア開く前に泣いてもしゃあないしな」
🍷 バッカス
「せや。」
「今夜やること、めっちゃシンプルや。」
一拍。
「ちょっと準備して、あとは寝る。」
「それ以上やったら、ただの考えすぎや。」
👤 ゲスト
「寝る…笑」
🍷 バッカス
「睡眠な。」
一拍。
「不安映画の編集、だいぶ雑にしてくれる。」
「勝手にカットしてくれる。」
👤 ゲスト
「あはは、たしかに」
(氷がカラン。サックスがやさしく夜をほどく)
🍷 バッカス
「ミナミの夜はな。」
一拍。
「まだ来てへん明日より。」
一拍。
「今ここで飲んでる一杯のほうが、よっぽど現実や。」
「ちゃんとここにあるしな。」
👤 ゲスト
「……なんか、今夜は寝れそうです」
🍸 マスター
「明日の心配は、明日の自分に任せたらええ」
一拍。
「ワシもそれでだいたい生きてきたしな」
🍷 バッカス
「それ、ただの後回しやろ」
🍸 マスター
「うるさいわ」
🍷 バッカス
「まぁでもな。」
一拍。
「未来は、思ったより当日なんとかなる。」
―――――――――――
🫧 エピローグ
未来の不安は、まだ公開されてもない映画みたいなもの。
今夜できる準備だけして、あとは明日の自分に任せる。
それだけで、
ムダに不安で疲れんで済む夜になる。
―――――――――――
🥃 マスターのひとことメモ
未来は先に消耗するもんちゃう。来てから向き合え。
先に消耗するほどのもんでもない。
知らんけど…😁
―――――――――――
🏷️ ハッシュタグ
#BARPRIMO夜話 #深夜0時の哲学 #笑って沁みる夜話
#未来が不安 #考えすぎ #不安症 #しんどい夜
