📖『元カレチャンネル、もう電波届いてませんで──恋の再放送を終わらせる夜。』

📖『元カレチャンネル、もう電波届いてませんで──恋の再放送を終わらせる夜。』

🍸 BAR PRIMO 夜話

──笑って沁みる、深夜0時の哲学。

📢 ナレーション

心斎橋の片隅にある、小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、カウンターの隅に
いつもの酔っぱらい神さま──バッカスが腰をかけている。

ワインを浴び、ぶどうを振りまわしながら“人生の珍理論”を語る神さま。
下品で豪快。けれど、不思議とその言葉が沁みてくる。
笑いながら前に進める夜が、ここにはある。

ここは、バカバカしいのに沁みる──
そんな不思議な夜話が生まれる場所。

今夜のテーマは“元カレ”。
思い出をリピート再生してるうちは、
新しいドラマは始まらんらしい。

──恋の“再放送ボタン”、そろそろ押し間違えてませんか？

🎧 BGM

氷の「カラン…」音。
奥で懐かしいシネマジャズが流れる。
切なさとコミカルさが混ざる、
まるで“再放送みたいな夜”の空気。

🎭 会話劇

🍋 ミホ（31歳・OL）〈ストローをくるくる回しながら〉
「マスター、元カレのことが頭から離れなくて…。
何回も同じシーンばっか思い出して、
まるで再放送ドラマなんです。」

🍸 マスター（うなずいて）
「あるあるやな。
心のリモコン壊れて、“元カレチャンネル”に固定されとるんや。」

🍷 バッカス（ワインを一気にあおって爆笑）
「アホやなぁ！元カレなんて、まさに“再放送ドラマ”やで！」

🍋 ミホ（キョトン）
「……え？再放送？」

🍸 マスター（ニヤリ😁）
「出ました、神さまの珍理論コーナー。」

🍷 バッカス（ぶどうを指に挟んで振り回しながら）
「最初は懐かしくて観るやろ？ “このシーン泣いたわ〜”って。
でも3回目ぐらいで思うんや。
『オチ知ってるし、もうええわ』って。──それが元カレや！」

🍋 ミホ（吹き出して笑う）
「あー！わかります（笑）セリフまで暗記してますもん！」

🍷 バッカス（さらにぶどうを投げながら）
「ワシなんか元カノ再放送どころか、総集編まで出とるで！ “未公開シーン”つきや！」

🍸 マスター（即ツッコミ）
「そら“ディレクターズカット版”やな。編集しすぎて誰も見てへんやつや。」

🍋 ミホ（腹を抱えて笑いながら）
「それもうブルーレイやないですか（笑）！」

🍸 マスター（グラスを磨きながら）
「せやけどな、リピート観てるうちは、人生の放送時間止まっとる。
次は“初回放送”を楽しみにせなな。」

🍷 バッカス（グラスを掲げてドヤ顔）
「録画リピートより、生放送の方がワクワクするんや！
新しい恋はアドリブもハプニングも満載──
観逃したらもったいないで！」

🍋 ミホ（目を輝かせて）
「……たしかに。再放送ばっか観てたら、
新しいチャンネル逃しますね。」

🍸 マスター（静かに微笑みながら）
「せや。恋って、電波より“心のアンテナ”や。
受信ばっか気にしてるうちは、ほんまの放送は聞こえへんのや。」

🍋 ミホ（小さくうなずいて）
「……私、ずっとチャンネル固定してたのかも。」

🍸 マスター（にっこり😁）
「せやせや。リモコンの電池、もう替え時やな。」

🍷 バッカス（豪快に乾杯）
「せや！次は予告なしの“恋愛スペシャル”が始まるんや！
──知らんけどな😁」

🫧 エピローグ

バッカスが「来週も続きあるで〜！」と勝手にテロップを叫び、
グラスをひっくり返す。

マスターはタオルで拭きながら、
「うちは再放送より掃除代の方が多いわ」とぼやく。

ミホは笑って立ち上がり、
「次はリアルタイムで観たいな」とつぶやき、
軽やかな足取りで夜の街へ消えていった。

外のネオンが、まるで“新しいチャンネル”を選ぶように瞬いていた。

🥃 グラスの底のひとこと

「“元カレ再放送”を消した瞬間から、人生は生放送に戻る。」

🌙 追伸

奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅に、ほんまにあるんです。

深夜0時の小さな灯りを探しに、
ちょっと覗いてみませんか？
──検索は「バープリモ」で。

🎬 次回予告

『未読スルーは神様の既読やで。──恋の通信エラーを笑い飛ばす夜。』
バッカス、電波不良で再登場。近日放送予定🍷📶

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