📖『好きになれない自分。──それは、“心が安全に立ち上がる準備時間”。』

📖『好きになれない自分。──それは、“心が安全に立ち上がる準備時間”。』

🍸 BAR PRIMO 夜話

──笑って沁みる、深夜0時の哲学。

📢 ナレーション

夜の街には、まだ見ぬ色がある。
過去の恋が抜け落ちた場所に、新しい空気が生まれる。

ここは大阪・心斎橋の小さなバー「BAR PRIMO」。
深夜0時の灯りがともると、カウンターの隅にはいつもの“お酒の神さま”、バッカスが腰をかけている。

ワインを浴び、ぶどうをかじりながら、豪快に笑って人生を語る神さま。
その話はふざけてるのに、なぜか心に沁みる。

今夜のテーマは──**“好きになれない自分”**。
心のどこかで、「もう傷つきたくない」とブレーキをかけてしまう夜。

けれど、止まってるように見える心も、
ちゃんと“再起動の準備”をしてるらしい。

今夜も3分だけ、ゆるりとお付き合いください。

🎧 BGM

氷の「カラン…」音。
静かなジャズが流れ、まるで“心のセーフモード”のような静けさ。
感情の更新を、そっと待つ夜。

🎭 会話劇

🍏 ミナ（28歳・美容師）〈グラスを指でなぞりながら〉
「マスター、最近…人を好きになれないんです。
優しい人に出会っても、ドキドキしないっていうか。
“また傷つくくらいなら、このままでいいか”って思っちゃって。」

🍸 マスター（うなずいて）
「その気持ち、ようわかる。
恋って“再起動”みたいなもんやけど、
前回フリーズした記憶が強いと、怖なるんや。」

🍷 バッカス（突然ぶどうを鼻に突っ込みながら登場）
「アホやなぁ！恋せえへん今は、“心のセーフモード”やで！」

🍏 ミナ（ぽかん）
「……セーフモード？」

🍸 マスター（苦笑して）
「出たで、神さまの珍理論コーナー😅」

🍷 バッカス（ワインを掲げてドヤ顔）
「見てみぃ！心もパソコンと一緒や。
フリーズしたあと、すぐ再起動したらデータ飛ぶやろ？
せやから、まずは安全起動モードや！」

🍏 ミナ（吹き出して）
「なるほど（笑）。今の私は“恋のアプリ”全部オフ状態ですね。」

🍷 バッカス（満足げに）
「せや！しばらく“通知オフ”でええねん。
その間に、心のウイルス除去して、容量空けるんや！」

🍸 マスター（穏やかに）
「好きになれない時期は、“愛せない”んやなくて、“整えてる”んや。
焦らんでええ。恋は、無理に始めるより、勝手に“再起動”かかる方が長持ちする。」

🍷 バッカス（ワインをあおって爆笑）
「そうそう！恋のアプリは手動更新できへん！
気づいたら“自動アップデート中”になっとるもんや！──知らんけどな😁」

🍏 ミナ（小さく笑いながら）
「……じゃあ、今は“アップデート中”ってことか。
なんか、それなら焦らんでいい気がします。」

🍸 マスター（にっこり）
「せや。好きになれない夜も、“心の再構築”の途中や。
ちゃんと終わらせた人ほど、次の恋は軽やかになるもんやで。」

🫧 エピローグ

バッカスがスマホを見ながら、「ワシの“恋愛アプリ”どこいった!?」と叫ぶ。
マスターが「アンインストール済みや」と笑うと、
ミナは吹き出して、「私のもまだ“準備中”にしときます」と微笑んだ。

外のネオンが、まるで“再起動中のランプ”みたいに、やさしく瞬いていた。

🥃 グラスの底のひとこと

「好きになれない夜は、“心が安全に立ち上がる準備時間”。」

🌙 追伸

奇妙な神さまバッカスが座るバー「BAR PRIMO」。
実は心斎橋の片隅にほんまにあるんです。

深夜0時の灯りを探しに、ちょっと覗いてみませんか？
──検索は「バープリモ」で。

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