📖『出口のない迷路で、床を見てみた』

🎬『BAR PRIMO 深夜0時の1分トーク』
🕯️夜、ほどける言葉たち

📖『出口のない迷路で、床を見てみた』

📻人生に、答えなんてないかもしれんけど。
ときどき、ヒントは酒場に落ちてるらしい。
今夜も3分だけ、ゆるっとお付き合いください。

深夜0時すぎ。
カウンターにうつむき気味で座る、カオリ。

🍷カオリ(ため息まじりに)
「なんかもう全部イヤやねん。
仕事も恋愛も、うまくいかんし。
何してても、
『これでええんかな…』ってなる。」

「頑張っても空回るし。
頑張らんかったら罪悪感やし。
出口のない迷路におるみたいやわ。」

🍸マスター(氷をゆっくり回しながら)
「ふむ。
迷路なぁ……あれって、
出口ちゃんとあると思ってるやろ?」

🍷カオリ(ちらっと顔を上げて)
「え、ないの? 迷路やで?」

🍸マスター
「たまにあるで。
『出口、床に落ちてたわ』みたいなやつ。」

🍷カオリ(目を細めて)
「マスター、それ…意味わかって言うてる?」

🍸マスター(にやり)
「もちろんわかってへん。酔ってるからな。」

「でもな、迷路って、
出口が“横”とか“上”にあることもあるやん?
うっかり上見たら、『ハシゴあるやん』みたいな。」

🍷カオリ(吹き出して)
「迷路にハシゴ…あんた誰やねん。」

🍸マスター
「よう言われるわ。
でもな、地図ばっか見すぎて、
目の前の床とか天井、
見えんようになんねん。」

「ホンマはどこ行きたいんか、
何がイヤなんか、
そこから目を背けとるうちに、
結局、地図眺めとるだけで
人生終わってしまうで。
どうや、身に覚えあるやろ?」

🍷 カオリ(ぽつりと)
「……ほんまは、
全部投げ出したいんかもしれへん。」

「誰にも頼らんように、ええ顔してな、
『ちゃんとしな』って無理して、
気づいたら立ち止まってた。」

🍸 マスター(グラスを差し出しながら)
「ええやん、投げ出したらええ。
投げ出したその場所に、
実は“非常口”あったりするからな。」

「ちゃんとしてる人ほど、出口遠いねん。
自分で自分をラビリンスに閉じ込めてる、
みたいなな。まあ、そんなもんよな。」

🍷 カオリ(ふっと笑って)
「それ、ポエムやん。めっちゃ沁みるけど。」

🍸 マスター
「今日のポエム:
『出口って、案外、
ため息ついた場所の近くにある』」

🥂マスターが出したのは──
ミントとレモンの“底抜けカクテル”
(ため息のあと、そっと口元がほころぶ味)

🫧グラスに刻まれた言葉:
「ため息の底に、非常口。」

📖 エピローグ

閉店後。
マスターは床をゴソゴソと探してた。

店のどこかにトラップドアでもあったら、
おもろいな……と、
完全に酔っぱらいのノリで。

ふと、カウンターの足元に
転がっていたペーパーを拾う。

そこには、カオリの走り書き。
「今日はちょっと、息できた気がする」

マスターはその紙を見て、
静かにグラスを拭きながら、ぽつり。

「ため息って、ちゃんと吸いなおす前ぶれやな……」

(照明を少し暗くしながら、小声で)
「…ほな次は、深呼吸サイズのハシゴでも探そかいな。」

#迷路の中で立ち止まった夜に
#ため息の底に非常口
#出口が見えへんときほど大事なもん見落とす
#投げ出した先に答えがある
#地図ばっか見てたら猫見逃す
#バープリモの夜
#沁み笑いポエム
#マスターは今日も聞き役
#心の換気タイム
#深夜の迷子トーク
#今日もちょっとだけ呼吸できた
#しんどい夜に効く一杯