『“しゃあないなぁ”で許される夜。』

🌙🍸 二面展開型 バープリモ劇場
第五夜『“しゃあないなぁ”で許される夜。』

🌌ここは大阪・東心斎橋にある小さなバー「バープリモ」。

落ち込んだ夜、誰かのひと言に救われた。自分を責めてた気持ちが、ふっとほどけた。

そんな経験から生まれる“言葉の魔法”を、スピリチュアル編とコミカル編の二面でお届けします。

最後には、マスター(柳)の“すっぴんトーク”も少しだけ。

🪄「しゃあないなぁ」には、怒りより先に、やさしさがある。
誰かの“許す言葉”が、自分を立て直すきっかけになる夜がある。

🎬冒頭ナレーション

ミスして、怒られる覚悟もしてた。
でも返ってきたのは──「しゃあないなぁ」。

その一言が、自分を責めてた気持ちを
そっとゆるめてくれる夜がある。

☯️スピリチュアル編

『“しゃあないなぁ”は、心に効くクッション言葉。』

(深夜のカウンター。氷の音が、ジャズにとけて響く)

●ユカリ(静かに)
「この前、仕事で大事なデータ…消してもうて。
めっちゃ落ち込んで、家でも寝られへんかった。」

●ナナ(頷きながら)
「怒られる前に、自分で勝手にめっちゃ責めてまうよな…」

○マスター(グラスを拭きながら、ぽつり)
「昔、ワシも似たようなことしてん。
でもな、上司は“しゃあないなぁ”の一言で済ませてくれた。」

●ユカリ(驚いたように)
「それだけで…終わったんですか?」

○マスター
「せやで。責められんかった分、
“次はちゃんとせな”って、自分で思えたわ。
“しゃあないなぁ”には、信じる気持ちがこもってるんかもしれんな。」

●ナナ(ふっと笑って)
「そう言ってもらえるだけで、息できる感じするわ。」

○マスター
「ほんまに必要なんは、“怒り”やのうて、“安心”なんよ。」

🍸(マスターが出したのは──
はちみつジンジャーとバーボンの、ほっとするホットカクテル)

🫧グラスに刻まれた言葉:
「“しゃあないなぁ”の先に、信頼がある。」

🎭コミカル編

『“しゃあないなぁ”は、最強の許可ワード説。』

(土曜の夜。唐揚げの匂いと炭酸の音、にぎやかなカウンター)

●ナナ(爆笑しながら)
「この前さ、彼氏に“今月ちょっとピンチで…”ってLINEしたら、
“しゃあないなぁ”って言って1万円くれてん😂」

●ユカリ
「それ万能すぎん!? うちも使ってみるわ(笑)」

○マスター(吹き出しそうになりながら)
「“しゃあない”っていう名のATMやんか、それ😂」

(そこへ、やや酔ったカズオが登場)

●カズオ(上機嫌で)
「ワイな、嫁のプリン勝手に食べたのバレてもうてんけどな──
“しゃあないなぁ…次は2個買うてきてな”で終わったわ!」

●ナナ
「それ、夫婦円満の極意やん!」

○マスター(グラスを拭きながら)
「“しゃあないなぁ”って言える人はな、
自分の余裕を、相手に分けられる人なんやと思う。」

🍹(マスターが出したのは──
ウーロン茶とコーラの、ちょっとゆるめなノンアルスカッシュ)

🫧グラスに刻まれた言葉:
「“しゃあないなぁ”は、許しのゆるさ。」

📻ナレーション

誰かの「しゃあないなぁ」に、救われたことはありますか?

完璧じゃない自分も、ちょっとした失敗も、受けとめてもらえたとき──

「あ、またがんばろ」って思える夜があるんよな。

💬すっぴんトーク(マスターの本音)

「しゃあないなぁ」って、相手を責めるためじゃなくて、むしろ自分の気持ちを落ち着けるための言葉かもしれません。

ほんとはイラッとしてても、困ってても、それを少し引いて、やわらかく包む。

そんなふうに言える人は、ただ“やさしい”んやなくて、きっと心に余白がある人なんやろなと思います。

私もね、人のミスにピリッとしそうなときは、とりあえずこうつぶやいてます。

「……しゃあないなぁ」って。

すると不思議なもんで、自分のトゲも抜けて、相手にも少し“許し”が届くような気がするんです。

きっとそれは、“怒らん強さ”よりも、
“許す強さ”なんやと思います☺️

…とはいえ、家でリモコンの場所が見つからんときは、「誰やねん隠したん!」って、全然しゃあなくない私が登場します。😁

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