🍸バープリモ劇場『そのイヤなこと、今日置いてってええで。』

🍸バープリモ劇場
『そのイヤなこと、
今日置いてってええで。』

🎷BGMは、ゆるいジャズピアノ。
グラスの氷がカラン…と鳴るたび、
誰かのモヤモヤがほどけていく

──深夜1時、BAR PRIMO。
いつもは明るいトモコ(32歳・接客業)が、静かにカウンターに座っていた。

●トモコ(カシスソーダを見つめて)
「今日、お客さんに
めっちゃ理不尽にキレられてさ。
もう腹立つ通り越して、
悲しくなってもうたわ…」

○マスター(氷をくるくる)
「そらしんどいな…。
怒られた理由、あとから思い出すほど
腹立つやつやろ?」

●トモコ(うなずく)
「そうそう。
“なんであんな言い方されなアカンねん!”
って、頭の中で10回はリピートしてる。」

○マスター
「それ、頭の中に
“嫌なことプレイリスト”できとるな。」

●トモコ(苦笑い)
「勝手にシャッフル再生されるねん。
困るわ…」

🧠《嫌なことの“持ちっぱなし”現象》

○マスター
「人間って、嫌なことほど
“握りしめてしまう”んや。
ほんまは捨てたいのに、
心が“保留ボックス”に入れてまう。」

「言うたら、“濡れた雑巾を
カバンに入れて持ち歩いてる”
みたいなもんやで。」

●トモコ(吹き出す)
「え、カバン臭なるやん!笑」

○マスター
「せや。心もしっとり臭なる。」

🍃《手放す練習は“棚に置く”ことから》

○マスター(そっとグラスを差し出して)
「ほなまず、ここでひと息。
その“濡れ雑巾”、
いったんこの棚に置いていき。」

「手放すってな、“捨てる”やないんよ。
いったん“どける”だけでええ。」

●トモコ(ゆっくりうなずく)
「そっか…“忘れなきゃ”って思ってたけど、
無理に捨てんでも、
“一時預かり”でいいんやな。」

○マスター(にやり)
「せや。“イヤな気持ち預かり所”、
それがバーや。」

「どうでもええ雑巾は、
預かって干しといたる。
勝手に乾いたら、
あとはサラッと風に飛ばされてくわ。」

📻ナレーション:

“嫌なことを完全に忘れようとすると、
逆にどんどん思い出してしまう。”

無理に捨てようとせんでええ。
まずは、“持ち歩かん”こと。

──バーの棚に、心の荷物をそっと置いて、
今夜は、ちょっと軽く帰ろう。😁

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