🍸バープリモ劇場『夢のない人の夢の話』

🍸バープリモ劇場
『夢のない人の夢の話』

🎷テーマ:夢の見つけ方 ——
寝ずにやってしまうこと、
それが夢かもしれんって話。

🎙ナレーション:

「夢、叶えよう!」ってセリフ、
あちこちで聞くけど、その前に
「いや、そもそも夢がないねん」
って人、わりとおるやろ?

将来のビジョン? ナシ。
モチベーション? どこいった。
でも焦るんよな。

「何かしたい、
でも何がしたいかわからん」
っていう、布団かぶって考えても
答え出えへんモヤモヤ。

でもさ、それってほんまに
“何もない”んかな?

今夜も、深夜のBAR PRIMOでは
シュワッと炭酸みたいな会話が、
こっそり弾けとります。😁

🎷BGM:雨音まじりの、
やる気ゼロ気味なサックス。

──リサが、猫背でカウンターに座る。
顔には「やる気ゼロ」の見本のような表情。

●リサ(ふて寝一歩手前)

「なあマスター。
“夢、見つけよう!”とか言う人おるやん?
でも見つからん時って、
正直どうしたらええん?」

○マスター(氷をカランと鳴らして。
無駄に渋い顔)

「ふむ……
ほな聞くけどな、リサ。
“寝る間も惜しんでやってもうてること”、
なんかあるか?」

●リサ(少し考えて)

「んー……漫画読むのと、
YouTubeで推しのライブ映像
見ること、かなぁ。
気づいたら朝やねん。
しかも布団入らんまま。」

○マスター(ニヤリ、したり顔)

「それや。」

●リサ(素で戸惑う)

「……え、なにが? 
ただの現実逃避やで?」

○マスター(グラスを磨きながら、
知ったふうな口ぶり)

「夢ってな、最初から
“感動の物語”みたいな顔してへんねん。
“うっかり時間泥棒されてるやつ”が、
案外ヒントやったりする。」

──ウイスキーのボトルを持ちながら、
マスター回想モードへ突入。

「昔、ある常連のオッサンが言うてた。
“気づいたら10年、
昆虫図鑑作ってもうてた”って。

しかも誰にも頼まれてへん。
編集者も嫁も止めんかった。
ていうか気づいてなかった。」

●リサ(笑いながら)

「こわ! 趣味って沼やな(笑)」

○マスター(頷きながら)

「でもその図鑑が話題なって、
講演依頼まで来て、
今や“虫博士”として食うとる。
虫の話で。ワイも驚いた。」

●リサ(感心しつつも半信半疑)

「……好きって、すごいなぁ。
ある意味、病気。」

○マスター(にやり)

「せや。“夢”ってのは、
“探す”より“うっかり見つかる”もんや。

リサが推しのライブを
熱弁できるんやったら、
レポ書いたり、ファンコミュ作ったり、
編集してTikTokあげたり——

“好き”が回り回って、
誰かの役に立つ瞬間、あるかもしれへん。」

●リサ(ぽつり)

「……なんか、ちょっと気が楽になった。
ていうか、推し活、社会貢献ちゃう?」

○マスター(グラスを掲げて)

「そや。“寝る間惜しんでやってまうもん”は、ただの趣味やない。
魂がついそっち向く。そっちが夢や、
たぶんな。」

🌙エピローグ:
深夜3時、BAR PRIMOの灯りが
静かに落ちたあと——

マスター、棚の奥から
年季の入ったノートを取り出す。

表紙には、
やや中二病気味な手書きの文字。

『いつかやりたいことリスト』

一番上には、
でかでかとこう書かれていた。

——「漫画描く」

○マスター(自分で読みながら苦笑)

「……ネーム1話分に3年かかったわ……」
(ぱたんと閉じて)
「2話は……まだ考え中や。」

ゆっくり照明を落としながら、ひとこと。

“夢のヒントって、
だいたい家着でだらけてる時に落ちてる。”

——そんな夜でした。

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