📖『いい恋？わるい恋？その質問、ちょっと待ってな。』

「それ、恋やなかったんかもしれへん。」

笑ってたのか、無理してたのか──
あの頃の自分、よう思い出せへん夜がある。

恋のあとに気づくことって、あるよな。
今夜は、そんな“心のあとしまつ”の話です。

ゆるっと3分だけ、お付き合いください。

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🎬『BAR PRIMO 深夜0時の3分トーク』
🕯️ 夜、ほどける言葉たち。

📖『いい恋？わるい恋？その質問、ちょっと待ってな。』

🎧BGM：雨の音にまぎれて、小さく氷が鳴る音。
（たまに、遠くで猫がくしゃみしてる）

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深夜0時すぎ。
ナナがカウンターでグラスをくるくる。
スマホの画面は伏せたまま。

🥃ナナ（ちょっと遠くを見るように）
「この前な、友達に聞かれてん。“その恋、よかった？”って。
…正直、よう分からんねん。」

🍸マスター（グラスを磨きながら）
「うんうん、その質問ってな、
“体にええと思って飲んでた青汁、ほんまに効いたんか？”って聞かれるのと似てるで。」

🥃ナナ（吹き出して）
「なにその例え（笑）」

🍸マスター
「飲んでるときは“うっ…”てなるやろ？
でもあとから、“意外と効いてたんちゃうか”って思うこともあるやん？」

🥃ナナ（うなずきながら）
「たしかに…。
あの頃ずっと不安やったけど、
『好き』って言われると、無理してでも笑ってたかもしれん。」

🍸マスター（少しトーンを落として）
「それ、“好き”やなくて、“好かれたい”やったんかもな。」

「“いい恋”ってな、その人とおるときの自分を
“ちょっと好きやな”って思えるかどうかやと思うねん。」

🥃ナナ（じんわり）
「…“自分を好きでいられたか”。なるほどなぁ。」

🍸マスター
「頑張りすぎる恋ってな、
相手が悪いわけちゃうのに、自分だけどんどん削れていく。」

「それって、恋という名のダイエットや。
心がガリガリなる。」

🥃ナナ（苦笑い）
「痩せるのは体だけでええわ（笑）」

🍸マスター（にやり）
「せやな。
でもな、“悪い恋”やったとしても、それはそれで“学びの恋”や。」

「次は、“心にたんぱく質”ある恋を選んだらええ。」

🥃ナナ（クスッと笑って）
「プロテイン恋愛かぁ。飲みすぎたらムキムキなりそう（笑）」

🍸マスター
「それはそれで最強やん？
もう“自分を削る恋”は卒業や。
次は、“自分のことをもっと好きでいられる恋”にしようや。」

…

🍸マスターが出したのは──
ハチミツとショウガをほんのり効かせた、あったかいハイボール。

🫧グラスに刻まれた言葉：
「その恋、自分の笑顔を覚えてる？」

…

📖エピローグ：

帰り際──
ナナのスマホには、昔のふたりの写真がまだ残ってた。

でもその横に、今の自分の笑顔の自撮りを添えて──
アルバムの名前がこう変わっていた。

『過去の私、ありがと』

　
🍸マスター（ぽつり）
「終わった恋が教えてくれるんは、
次の恋のスタートラインやな。」😁

…

「…まぁ、そんなエラそうに言うてるけど、何十年前の恋マニュアルなん？知らんけど😁」

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