
🌙🍸二面展開型 バープリモ劇場
第六夜『“知らんけど”が、やさしさに聞こえた夜。』
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🌌大阪・東心斎橋の片隅に、ひっそりと灯る小さなバー「バープリモ」。
深夜のカウンターには、
言葉にできなかった気持ちや、うまく笑えなかった今日が集まってくる。
ここでは、“言葉の魔法”がそっとグラスに注がれます。
沁みる会話と、笑えるひととき。
今夜も静かに、二つの物語が交差します。
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🪄今日のテーマ
「知らんけど。」──決めつけへん優しさの、関西弁的魔法。
言い切らずに、笑わせて、逃がして、気づかせる。
このたった一言に、驚くほどたくさんの想いが詰まってるんです。
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☯️スピリチュアル編
『“知らんけど”は、やわらかい余白。』
(雨音が微かに響く夜、カウンターの明かりが静かに揺れる)
●ユカリ(グラスをくるくる回しながら)
「ナナって、マスターのこと、ちょっと気になってるよな?」
●ナナ(照れ笑いして)
「えっ…そうかな……知らんけど。」
○マスター(苦笑いしつつ)
「はい出た、“知らんけど”。けど、なんや嬉しいな。」
●ユカリ
「ほんまのこと言うてるのに、押しつけがましく聞こえへんのがすごいな。」
○マスター
「“好きやねん”って言うの、勇気いるやん。
でも“知らんけど”ってつけたら、ちょっと逃げ道できる。
ほんまは、本音のまわりに優しさのクッション置いてるんやと思う。」
●ナナ
「逃げてるようで、守ってんねんな。自分の気持ちも、相手の気持ちも…知らんけど。」
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🍸(マスターが出したのは──
白ぶどうとミントの“余白モヒート”)
🫧グラスに刻まれた言葉:
「言い切らないことで、救われる気持ちもある。知らんけど。」
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🎭コミカル編
『“知らんけど”で逃げきれるかは、知らんけど(笑)』
(土曜の深夜。笑い声とグラスの音が重なるカウンター)
●カズオ(自信満々で)
「今日な、後輩に“その考え方、絶対おかしいわ”って言うたんよ。
でも最後に“知らんけど”って付けたから、なんとかセーフやろ!」
●ナナ
「“知らんけど”なかったら、ただの説教やな(笑)」
○マスター(吹き出しながら)
「“知らんけど”って、ほんまええ逃げ道やな。
言い切ったら刺さることも、笑いに変えてくれる。」
●ユカリ
「決めつけずに、笑わせて、ふわっと丸く収める。まさに魔法や。」
●カズオ(急に真顔)
「最近な、自分って天才なんちゃうかなって思うときあんねん。知らんけど。」
●ナナ
「その自信どっから来たん(笑)」
○マスター(ジンを注ぎながら)
「でもな、“知らんけど”って言われたら、なんか許してまうんや。
ほんまに天才かも…って、一瞬でも思ってしまうやろ?」
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🍸(マスターが出したのは──
ジンジャーとライム香る、ほろにが大人のトニックハイ)
🫧グラスに刻まれた言葉:
「余白のある言葉が、関係をやさしくつなぐ。」
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📻ナレーション
「知らんけど。」──それは、言葉の最後にそっと添える“曖昧の魔法”。
「自信はないけど、言いたいことはある」
「押しつけたくないけど、感じたままを伝えたい」
そんなとき、ふわっと登場するこの一言は、
相手の心を締めつけずに、こちらの想いを届けてくれる。
決めつけないって、思いやりなんやな。知らんけど。
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💬すっぴんトーク(マスターの本音)
「知らんけど。」って、ほんま助かる言葉やと思います。
何かを断定するのが苦手なとき、
ちょっと照れくさい気持ちを隠したいとき。
この一言があると、なぜか言いやすくなるんです。
私もよう言います。
「今日はヒマそうやなぁ、知らんけど。」
「ええ夜になる気がする…知らんけど。」
本音かどうかはともかく、
こうやって“余白”をつけることで、
自分にも相手にも、ちょっと優しくなれる気がするんですよね。
──まぁ、言うた翌日に限って忙殺されること多いんですけど。
…なんでやねん、知らんけど(笑)
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