迷ったら“とりあえずラーメンでも行こか！

バープリモ劇場『とりあえずラーメンでも行こか』の法則

静かな夜のバーカウンターで交わされる、
マスターとお客様の何気ない会話。

ちょっと笑えて、少しドキッとして、
心がほっこり温まる。

そんな小さな物語をお届けする
『バープリモ劇場』パート2。

今夜もまた、
誰かの心に小さな灯りが灯りますように──

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えりこ：
「マスター、最近またモヤモヤしてて…。
なんか、やりたいことはあんねんけど…
ぜんぜん動かれへんねん。」

マスター：
「ほぉ、それってアレやろ。
家で“どこ行く？”“何食べる？”って話してるうちに、
結局どこにも行かれへんパターンやな？」

えりこ（笑）：
「あ〜！まさにそれかも？！」

マスター：
「ウチの家族もようあってな。
カレー？焼肉？寿司？って、みんな意見バラバラで、
だれも動かへんねん。

ほなもう、“とりあえずラーメンでも行こか！”って言うたら、
スッと立ち上がるんや。」

えりこ：
「めっちゃわかる〜。
その“とりあえず”が大事やねんな〜。」

マスター：
「そうそう。ラーメン食べんでもええねん。
途中でええ匂いしてきたら、焼肉に変えてもええし、
ラーメン屋が混んでたら寿司でもええ。
大事なんは、“まず外出る”ってことやねん。」

えりこ：
「なるほどなぁ…。
やる前から考えすぎて、結局ソファに沈んで終わるんよな。」

マスター：
「それな。昔のボクがそうやってん。
“失敗したらどうしよう…”って、
ずーっと準備ばっかりして、動かんかった。

道具は買ったけど、気持ちは引きこもったままやったわ〜。」

えりこ：
「それ、めっちゃ身に覚えあるわ。」

マスター：
「けどな、今は思う。
“とりあえずラーメン”みたいな行動って、バカにならへん。

動いたらな、景色も変わるし、人にも会えるし、
思ってもみんようなアイデアとかいろいろ湧いてくるねん。」

えりこ：
「ほんで、意外と“あ、これで良かったんちゃう？”ってなるんやね。」

マスター：
「そうそう。“間違えても、また戻って考えたらええ”って気持ちで動くと、気ぃも楽やしな。」

えりこ：
「うーん…そやな。“準備がまだやから…”って言い訳してるうちに、
チャンス逃してるかもしれへんもんね。」

マスター：
「せやで。準備も大事やけどな、
全部そろってから動こうとしたら、永遠にスタートできへんで。

まず靴履いて玄関出る。
それが“とりあえずラーメン”や。」

えりこ（クスッ）：
「今日の名言やな、それ。」

マスター：
「じゃあ今度から、迷ったら“とりあえずラーメンでも行こか！”って口に出してみ？
たぶん、未来がちょっと動き出すわ。」

えりこ：
「よっしゃ。ほなマスター、ワタシ…
“とりあえずラーメン”、してみるわ。」

マスター：
「それやそれ！あとはラーメン屋が混んでたら、BAR PRIMOでもええしな？」

えりこ：
「結局ここに戻ってくるんやな（笑）」

マスター： 😁

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