🌙🍸「バープリモ劇場」って？
本当にあるバーを舞台に、
ちょっとしみる話と、ちょっと笑える話をお届け。
【スピリチュアル編】と【コミカル編】、
そして最後にボクの“すっぴんトーク”もちらっと。
心がちょっと疲れたときに、
開いてみてください。
あなたの気持ちが、
すこしでもふわっとゆるみますように。
…
🌙🍸二面展開型バープリモ劇場
《第五夜》テーマは──
『親を介護していて恋どころじゃない』
夜ってふしぎや。
笑う余裕なんてなかったはずの夜に、
誰かの言葉ひとつで、ちょっと泣けたり、ちょっと救われたりする。
「恋？ 今はそんな場合ちゃうねん…」
──そんなあなたにも、そっと光が差すカウンターがここに。
—
☯️🔹スピリチュアル編
『“恋どころやない”って人こそ、本物の愛を知っている。』
（土曜深夜。氷の音が、まるで誰かの深呼吸みたいに響く）
○マスター（ゆっくりグラスを磨きながら）
「恋ってな、時間あるからするもんちゃう。
“心が濡れてる人”に、そっと降ってくるもんやねん。」
●ユカリ（34歳・母の介護中）
「最近、“ときめく”って感情、どこ置いてきたんやろって思う。
起きて、着替えて、ごはん作って、病院送って──一日終わり。」
○マスター（うなずきながら）
「でもな、そんなふうに“誰かのために”生きてる時間って、
ほんまは“愛の密度”が一番高いんちゃうかって思うねん。」
●ユカリ（ぼんやり笑って）
「…自分のこと、だいぶ置いてきぼりやけどなぁ。」
○マスター（やさしく笑って）
「そういう人のとこにこそ、
“ちゃんとあなたも大事にされる恋”が、ちゃんと来る。……知らんけどな。」
—
（マスターが出したのは──
ラベンダーとアーモンドミルクのホットカクテル）
📝グラスに刻まれていた言葉：
「あなたが疲れているぶん、恋の神様は準備中。」
—
📻《ナレーション》
毎日、誰かの背中を支えてる人。
その手がふるえるくらい、がんばってる人。
恋どころやない──
そう言えるあなたが、
いちばん“愛する力”を持ってるかもしれません。
○マスター（静かに）
「花咲かんでもええ。
“根っこだけでも生きてたら、いつかまた咲く”んやからな。」
—
🎭🔸コミカル編
『親の介護と恋は、同時進行がむずすぎる！』
（土曜深夜。小鉢の高野豆腐でしみる夜）
●ナナ（36歳・二足のわらじでへとへと）
「デイサービスの送迎車待ってるときに、マッチングアプリの通知来てん。
なんやろな…もう“運命”の捉え方がバグるよな。」
●ユカリ（34歳・ノンストップ介護中）
「うちは、深夜におむつ替えしてるときに、元彼から『元気？』ってLINE来た。
こっちは元気どころちゃうねん！」
○マスター（コーヒー飲みながら）
「そのLINE、スマホが“人生をナメてるときに送るテンプレ”で出してきてる説あるな。」
（そこへ例の男、カズオ登場）
●カズオ（45歳・“介護兼ほぼ主夫”）
「母ちゃんの入れ歯洗ってたら、“今日空いてる？”ってメッセ来てさ…
なんか、“もう空いてるかどうかの定義”がわからへん…」
●ナナ（吹き出しながら）
「もはや“空いてる”って物理の話ちゃうもんな、心の話やな。」
○マスター（真顔で）
「“介護中の恋”はな、
“洗濯機回しながらメレンゲ立てる”みたいなもんや。」
●ユカリ
「どっちも泡立たんやつやん！」
（マスターが出したのは──
唐辛子とはちみつのジン・トニック）
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📝グラスに書かれていた一言：
「介護と恋は、泡立たなくても混ざるときがある。」
📻《ナレーション》
忙しい、余裕がない、
それでもたまに笑える夜がある。
—
恋の神様もたぶん、
「今じゃない」と言いながら、
向こうの角でこっそり様子を見てるかもしれへん。
○マスター（ニヤッと）
「恋どころやないって？
──せやからこそ、恋はあっちから“来る”んかもしれへんな。知らんけど😂」
—
✒️文学的にいえば…
「恋どころやない」──
そんな言葉は、本気で誰かを思う人だけが口にする。
恋も介護も、
自分以外の誰かに心を動かされている証。
だからこそ、
今は「誰かを支える時間」でも、
やがて「誰かに支えられる時」が必ず訪れる。
—
💬最後に一言（すっぴんオフ）
誰かのことばかり考えていた日々のなかで、
ふと自分のことを大事にしてくれる人が現れたら──
それは、恋というより“救い”みたいに感じるのかもしれません。
余裕がない時にこそ届く優しさって、
不思議なくらい、まっすぐ心に沁みます…。😁
—
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