
🌙🍸「バープリモ劇場」って?
本当にあるバーを舞台に、
ちょっとしみる話と、ちょっと笑える話をお届け。
【スピリチュアル編】と【コミカル編】、
そして最後にボクの“すっぴんトーク”もちらっと。
心がちょっと疲れたときに、
開いてみてください。
あなたの気持ちが、
すこしでもふわっとゆるみますように。
…
🌙🍸二面展開型バープリモ劇場
《第ニ夜》テーマは──
『友達以上、恋人未満』
この関係、例えるなら──
“冷蔵庫にずっと入ってるプリン”。
いつ食べてもええのに、
いつまでも食べへんから、
いつのまにか存在が怖くなるやつ。
—
☯️🔹スピリチュアル編
『心の引力、でも軌道修正せんと一生すれ違う星』
(土曜深夜。グラスの氷が静かに溶けていく)
○マスター(夜空を見上げるようにグラスを磨きながら)
「“友達以上、恋人未満”て、星の軌道みたいやな。」
●ユカリ(眉をひそめる)
「星?」
○マスター(ゆっくり言葉を選びながら)
「近づきすぎたら、燃える。離れすぎたら、もう見えへん。
それでも、お互い引き合ってるんや。
……ただ、ちょっとだけ“踏み出す座標”がズレてただけや。」
●ナナ(ため息まじりに笑って)
「こわいな、それ。“踏み出すタイミング”ひとつで、
“ただの親しい人”になってまうんやなぁ…」
○マスター
「せやけどな、そんだけ距離を測ってたってことは、
本気で、大事にしようとしとったんやで。」
—
(マスターが出したのは──
月桃と洋梨のホットワイン)
📝グラスに刻まれていた言葉:
「関係に名前をつけられなかった日も、ちゃんと恋やった。」
—
📻《ナレーション》
関係の“枠組み”よりも、
“隙間のぬくもり”に、ちゃんと意味があった。
なに者でもないふたり。
でも、誰よりも深くつながってたかもしれん。
○マスター(ぽつりと)
「もし今あの人と出会ったら──
“友達以上”でも“恋人未満”でもなく、
“心の観測者”やろな。
……知らんけど😌」
—
🎭🔸コミカル編
『冷蔵庫のプリンと人間関係は、賞味期限が曖昧すぎる』
(土曜深夜。ピクルスつまみながら、絶妙な距離で笑い合う3人)
●ナナ(36歳・情緒と物理の狭間)
「“毎週会ってるけど、ただの友達やで”って…
それ、いっそ恋人よりめんどくさない?」
●ユカリ(34歳・甘やかされ耐性ゼロ)
「この前、“俺ら、言葉にしなくても通じ合ってるよな?”って言われて、
その瞬間、急に“冷めた味噌汁”みたいな気持ちになった…」
○マスター(くすくす笑いながら)
「“俺たちって何なんだろうな”って言うやつ、だいたい答え出す気ないからな。」
(そこへ、相変わらずズレたタイミングでカズオ登場)
●カズオ(45歳・未定義関係界の古株)
「毎週ごはん行って、映画観て、誕生日も祝って、
プレゼントも渡して──
でも、彼女じゃないって、俺…パン屋か何かか?」
●ユカリ
「“恋人じゃないけど特別”って言葉、
だいたい“無料トライアル”の言い換えやから!」
○マスター(肩をすくめて)
「“名前をつけると壊れる”って言うけどな、
壊れてまうくらいなら、それ“もともと名前なかった”んやで。」
—
(マスターが出したのは──
ローズマリーと炭酸のジントニック)
📝グラスに刻まれていた言葉:
「関係性を聞かれた瞬間、だいたい黙る」
—
📻《ナレーション》
好きやった。たぶん。
でも、“わからへん”って言い続けてたうちに、
ほんまにわからんようになった。
ほんとは、ちょっとの勇気があれば変えられた関係。
でも、“変わってしまうのが怖い”くらい、
居心地よかったんやろな。
○マスター(遠くを見ながら)
「なんにもなかった、あの関係が、
一番ずるくて、甘くて、引きずるんよなぁ……知らんけど😂」
—
✒️文学的にいえば…
この関係は、“ラベルを貼られなかった感情の標本”。
誰にも説明できないけれど、たしかに存在していた。
名前をつけなかったぶん、
記憶の中で曖昧なまま、美しく残る。
──それは、恋にすらなれなかった恋の「かたち」。
—
💬最後に一言(すっぴんオフ)
“何者でもなかった関係”って、
振り返ると、心の奥にちゃんと残ってたりします。
名前もなくて、約束もなくて、
でも、すごく大事だった。
そんな人の存在が、
「恋ってこういうものかも」って、
静かに教えてくれる気が…😁
—
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